昨夏の移籍市場において、フロリアン・ヴィルツやアレクサンデル・イサクらを迎え入れたアルネ・スロット体制2年目。昨季プレミアリーグを制したチームは、チャンピオンズリーグ出場権を巡る競争に巻き込まれている。
徐々に戦術が浸透し、選手間の理解が進む中、リバプールは現状に満足することなく、さらなる攻撃陣の刷新を画策している。リチャード・ヒューズSDが進める強化策は、次なる大物として、アストン・ビラで目覚ましい躍進を遂げているモーガン・ロジャーズに視線を向けているようだ。
移籍市場に精通するジャーナリストであるベン・ジェイコブス氏は、海外メディア『GIVEMESPORT』のニュースレターにおいて、リバプールがモーガン・ロジャーズに対して具体的な関心を抱いている事実を指摘。チェルシーを含む複数のクラブが争奪戦に加わっているとも付け加えた。
「アストン・ヴィラは今シーズン、チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けた順調な道筋を歩んでいる。しかし、それでもなお、主力選手の放出による多額の資金確保が必要になる可能性がある。」
「チェルシーとリバプールは、モーガン・ロジャーズに対して具体的な関心を示している複数のプレミアリーグ・クラブのうちの2チームだ。」
「CL出場権を獲得できれば、ヴィラは選手の残留意思や財政状況が許す限り、ロジャーズを引き留める選択肢を排除することはないだろう。しかし、彼が昨年11月に契約延長にサインしたばかりという事実があるにせよ、2026年夏にプレミアリーグの各クラブがロジャーズ獲得に向けて本格的な攻勢を仕掛けたとしても、驚くには当たらない。」
アストン・ビラ側は2031年までの長期契約を盾に、移籍金を1億ポンド以上に設定し、安易な放出を拒む構えを見せている。しかし、プレミアリーグが定める収益性と持続可能性に関する規則、いわゆるPSRの遵守という財務的な制約が、アストン・ビラの強気な姿勢に影を落としている点は見逃せない。
イングランド代表でも活躍する攻撃的MFがピッチ上で見せるパフォーマンスは、リバプールが巨額の投資を検討するに値するだけの説得力を備えている。ヴィラでは108試合で27ゴール24アシストを記録し、ウナイ・エメリ率いるチームの攻撃のタクトを振るっている。
最大の武器は、中央でのプレーメイキングのみならず、左サイドや前線のあらゆるポジションに適応できる戦術的な多様性にある。体格を活かした力強い推進力と、密集地帯でも冷静にパスを通す技術の融合は、アンフィールドのサポーターを熱狂させるに十分な魅力を放っている。
アストン・ビラはチャンピオンズリーグ出場権争いの渦中におり、ロジャーズを手放すことは戦力の大幅な低下を意味する。それでもなお、財務バランスを整えるための主力売却が不可避となる可能性は高い。
ジェイコブス氏が述べるように、たとえ選手本人が残留を望んだとしても、クラブの財政事情が2026年夏のビッグジャンプを後押しする筋書きは十分に現実味を帯びている。リバプールはこの好機を逃さず、交渉の主導権を握るための準備を水面下で着実に進めるのだろうか…?
