アンフィールドの左サイドを長年支え続けてきたスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンがキャリアの晩年を迎え、その後継者問題がクラブにとって避けては通れない最優先課題となっている。
昨夏にボーンマスから獲得したミロシュ・ケルケズが一定の適応を見せ、アルネ・スロット監督のシステムにおいて確かな足跡を残しているのは事実だが、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの頂点を同時に狙い続けるためには、ハンガリー代表DFとポジションを争える人材が必要不可欠。
ロバートソンは今季までの契約満了で退団が濃厚と見られ、ASローマにレンタル中のギリシャ代表DFコスタス・ツィミカスを呼び戻すことが想定されるが、より高い攻撃的推進力と守備の安定感を高次元で両立させる新たなサイドバックに白羽の矢を立てる可能性が生じている。
海外メディア『Teamtalk』が伝えるところによれば、リバプールはアイントラハト・フランクフルトでセンセーショナルな活躍を見せているナサニエル ブラウンの動向を熱心に追っており、獲得に向けた具体的な調査を進めているようだ。
驚くべきは、その評価額。フランクフルト側は、22歳の左サイドバックに対して6500万ユーロという巨額の移籍金を要求しているとされる。これは、ケルケズへの投資を大きく上回る数字で、現時点では現実味のない移籍額とも言える。
マンチェスター・シティも関心を示すと噂されるドイツのドイツ代表DFは、現代的なサイドバックに求められるあらゆる要素を兼ね備えている。爆発的なスピードを活かしたオーバーラップと、密集地帯を苦にしない卓越したボールコントロール。
ウイングバックとしてもプレー可能な柔軟性を見せており、高い位置で攻撃の起点となるだけでなく、自らペナルティエリア内に侵入して得点に絡むシーンも少なくない。また、守備面においても対人の強さを発揮し、長い手足を活かしたインターセプトで相手のチャンスを未然に防ぐ能力に長ける。
同じく22歳のケルケズとの競争によって、ともにレベルアップする可能性があるものの、両選手同時にプレー時間を与えることは難しく、どちらかがカップ戦などの要員になるリスクもある。スロット監督の戦術にフィットし始めているケルケズが優先になるのは間違えなく、高額な投資を控えに回るかもしれない選手にするのはデメリットも大きい。
まして、モハメド・サラーやフィルジル・ファンダイクら功労者の後継者問題解決に向けて、予算を投じる予定なだけに、来シーズンいっぱいはツィミカスを控えに回すと見られる。ロバートソンと契約延長の話が纏まれば、そのままスコットランド代表の主将がベンチに回る公算だ。
いずれにしても、報道で出回っている過熱化する印象もない左サイドバックの控え問題だが、来季のリバプールにおいて、左サイドバックとして名を連ねるのは誰になるのだろうか…?
