今年32歳を迎えるジョエル・マティプとフィルジル・ファンダイク。キャリアの絶頂期からは下り坂と言わざる得ない両センターバックは、まだプレミアリーグではトップクラスの実力者だが、いつガタがくるかわからない。
元シャルケDFには今夏の移籍市場のタイミングで退団の噂も立っており、ミッドフィルダー陣の再構築に加えて、新たなセンターバックの確保も補強方針に組み込まれている。フランクフルトDFエヴァン・エンディカらの名前が挙がっている中、別の選手も獲得リストに記載されているようだ。
フランス紙『L’Équipe』によれば、リバプールはニースに所属する23歳DFジャン=クレール・トディボに関心を示しており、フランスのクラブは移籍金として3000万ユーロ(約39億円)を要求している。
前途洋々なセンターバックに関心を寄せているのは、リバプールだけではない。同じくイングランドのマンチェスター・ユナイテッドやニューカッスル、イタリア勢のナポリやユベントスも獲得に動き出す可能性が伝えられている。
2019年にはトゥールーズからバルセロナ移籍を果たした元フランスU-21代表DFだが、トップチームでの出場機会には恵まれず。レンタル移籍したシャルケやベンフィカでも成功を掴みきれずに、2021年の夏に半年間のローン移籍期間を経て、ニースに完全移籍。
アスリート能力の高いディフェンダーは、アグレッシブな守備で勇猛果敢にボールを奪い去る。1.90cmながらもスピードを有しており、背後への守備にも対応可能。今季はリーグ・アンで30試合に出場し、昨季から新設されたヨーロッパカンファレンスリーグにも出場を果たしている。
同じくフランス人DFイブラヒマ・コナテが在籍しており、リバプールでの生活をサポートできる。さらには、センターバックコンビとしても言語的には問題なく、23歳という年齢も中長期目線で望ましいターゲットと言えそうだ。
ニースでの活躍により、評価が高まり続けているジャン=クレール・トディボだが、この夏にステップアップするのだろうか…?