コリンチャンスやシャフタール、アンジで着実に評価を高めたブラジル出身FWウィリアンは、2013年の夏にチェルシーに加入。同クラブでは通算339試合63ゴール62アシストを記録し、2020年には同じくロンドンのアーセナルに移籍。
ガナーズでは結果を残せず、翌シーズンにはブラジルに帰国。コリンチャンスでの1年間のプレーを経て、昨夏の移籍市場で昇格組フラムに加わると、34歳という年齢をもろともせず、ここまで27試合5ゴール4アシストと躍動している。
躍進を続けるフラムの原動力にもなっている同選手だが、チェルシーに移籍する前には、リバプールとトッテナムが獲得を試みており、トッテナム移籍が近づいていたと明かしつつも、夢にまで見たチェルシーでのプレーのために、両クラブからのオファーを断っていたようだ。
「リバプールとトッテナムが興味を示してくれた。僕は両クラブと交渉していたが、(チェルシーとは)交渉していなかった。それでも、心の中ではチェルシーに行くことが夢だったんだ。」
「リバプールとトッテナムからアプローチがあり、ロンドンが良かったので、トッテナムに行くことを決意した。メディカルテストも済んでいたし、あとはトッテナムの練習場に出向いて契約書にサインするだけだった。」
「すると、チェルシーからオファーがあり、考える暇もなかった。本当に欲しかったものだったんだ。トッテナムも素晴らしいクラブだが、僕の夢はチェルシーでプレーすることだった。」
「シャフタールにいたとき、最初にオファーを出したのはチェルシーだった…2011年のことだ。ディディエ・ドログバやジョン・テリーを見て、ブルーズに夢中になり、チェルシーでプレーしたいと思うようになったんだ。それから夢になったんだ。」
PL Brasil
ロンドンでの生活を好むウィリアンは、プレミアリーグでプレーする際はすべてロンドンを拠点にするクラブを選択している。
小柄ながらも敏捷性の高いドリブルやペナルティーエリア外からの巻いたシュートなど魅力が多く、守備面でも貢献できる。アンフィールドではプレーしていたらと妄想することはできるが、生活環境が合う合わないは誰にでもある話であり、クラブ側でどうしようもできない要素だ。
いずれにしても、30代中盤でもレギュラーとして活躍するベテラン選手のさらなる成長に期待したい…