ジョエル・マティプに退団の噂が飛び交い、ナサニエル・フィリップスやリース・ウィリアムズらにも売却の可能性が高まっているリバプールは、来シーズンに向けて、新たなセンターバック探しに取り掛かっている。
イブラヒマ・コナテが圧倒的なパフォーマンスを見せ、フィルジル・ファンダイクが依然として高いリーダーシップを発揮。ジョー・ゴメスもこれ以上の成長は期待できないが、左右のサイドバックができるユーティリティ性は魅力的。
シーズンを戦い抜くためにも、あとひとりはセンターバックが必要となるリバプールは、プレミアリーグからの降格が決定したサウサンプトンに所属するクロアチア代表DFドゥイェ・チャレタ=ツァルに関心を持っていると、スペインメディア『Fichajes』が報じた。
5番手はアカデミーで有望なディフェンダーでカバーできないことはないが、もしも元シャルケDFの退団が決まった場合には、ミッドフィルダーや控えゴールキーパーにプラスして、レギュラーを争えるセンターバック補強に動くことになる。
昨夏の移籍市場にマルセイユからサウサンプトンに加入したばかりのクロアチア人ディフェンダーは、スタメンの座を掴みきれずに、初挑戦のイングランドではここまで19試合の出場に留まった。
プレミアリーグで活躍したとまで言い切れない同選手だが、降格に伴って要求額は目減りし、1000万ユーロ(約13億円)という格安価格で獲得ができるようだ。中盤強化が最優先のリバプールにとっては、金銭面において助かる補強になることは間違いない。
2020-21シーズンには、ファンダイクやゴメス、マティプらが相次いで負傷し、ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンすらもセンターバックを務める緊急事態。フィリップスやウィリアムズの活躍で国内リーグ3位を成し遂げたが、そのシーズンの冬の移籍市場ではリバプールからの関心が伝えられていた。
ただし、プレミアリーグで大きなインパクトを残せなかった同ディフェンダーに対して、ふたたび優勝を争えるチーム作りを狙うリバプールが触手を伸ばす可能性は低い。イングランドのサッカーにも適応しているとまで言えず、リスクの大きな補強になるはずだ。
本命はフリートランスファーで獲得可能なフランクフルトDFエヴァン・エンディカ。次点にはポルトガルで躍動する若きセンターバックの名前がちらほら挙がっており、サウサンプトンにおいて、ドイツ代表DFアルメル・ベラ=コチャンプが優先になるだろう。
はたして、リバプールはマティプを売却し、新たなセンターバックを獲得するのだろうか…?