グレアム・ポッター前監督がチェルシーの指揮官に就任したことを受けて、今シーズンの途中からブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督。ポッター・サッカーをさらに進化させ好調を維持すると、クラブ歴史上で初めてヨーロッパの大会出場が決定した。
スカウト部門の目利きによって、的確な補強を繰り返す同クラブ。世界的にも無名の若手選手を獲得し、ヨーロッパのクラブに短期間レンタル。トップチームでの経験を積ませて、プレミアリーグで戦える素地を育て、ブライトンでも徐々に試合出場を増やしていくことで、一気に評判を高めるパターンも少なくない。
現在のチームでは、エクアドル代表MFモイセス・カイセドやアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター、日本代表MF三笘薫らが強豪クラブから関心を寄せられており、カイセドはこの冬にアーセナル移籍間近だった。
今夏の移籍市場では、アルゼンチン代表MFにはリバプールが積極的な動きを見せており、エクアドル代表MFに対してもシーズン途中で獲得に失敗したアーセナルやチェルシーらが狙っている。イタリア人指揮官は、両選手の去就について言及。選手自身の人生もあると語り、退団の可能性を否定しなかった。
「モイセスとアレクシスには、ヨーロッパでプレーする機会を提供できる。」
「我々のレベルは大きくなりつつある。両選手とも良い選手だし、助けになるだろう。私自身やクラブのため、あるいは選手たちのためにも、彼らの人生は一度きりなので、私たちが彼らに代わって決めることはできない。」
「レヴィが来年も一緒にプレーできることを願うが、それはチェルシーの決断だ。」
「何人かの選手たちを変える覚悟は必要だが、彼は我々にとってトップ選手だ。」
今シーズン躍進を遂げた同クラブでは、前述した3選手以外にも、アイルランド代表FWエヴァン・ファーガソンにもトップクラブが興味を持っている。資金力的にはメガクラブに張り得ないが、失敗しない若手補強や若手育成でトッププレーヤーの退団にも備える構えだ..