アカデミーで力を磨き、第3GK、第2GKと着実にステップアップしてきたアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。しかし、正守護神の座はブラジル代表GKアリソン・ベッカーがガッチリ確保しており、世界でも有数なゴールキーパーからポジションを奪い取るのは至難の業だ。
カップ戦では好パフォーマンスを見せ、昨シーズンにはリーグカップ優勝に大きく貢献。最後はPK戦になり、自らがゴールを決めることで試合に終止符を打った。昨夏にも出場機会の少なさから移籍が取り沙汰されたが、この夏もブレントフォードやブライトン、トッテナムらが関心を寄せるなど、多くの視線を集める。
ユルゲン・クロップ監督は24歳GKの能力を評価しており、簡単には手放すつもりは毛頭ない。ただし、アイルランド代表を率いるステファン・ケニー監督は同ゴールキーパーの移籍を示唆し、ピッチに出てプレーする必要性を説いた。
「この夏、彼は移籍に向かっているようだが、試合に出る必要があるので、彼にとってはメリットしかない。」
「彼は今年、試合に飢えていて、それが彼にとって問題だった。」
「彼は非常に才能があり、これほど象徴的なクラブであるリバプールを離れるのは難しい。移籍するのは簡単なことではなく、あのようなクラブだからこそ経験するプロセスがある。」
「前のシーズンは彼にとってはある程度成功だった。リーグカップで優勝し、カップ戦でもプレーし、多くの試合があった。」
「今年は早々に敗退してしまい、あまりサッカーができなかった。彼はレギュラーとしてプレーする準備はできていると思うし、24歳と若くはないため、プレーする必要があるのは確かだ。」
「この夏には実現すると思う。選手の移籍について話すのは普通良くないかもしれないが、リバプールでは彼は世界最高のGKの控えだ。」
「これ以上簡単になることはないし、プレーしていないときに向上することはできない。」
20代も中盤に差し掛かり、同指揮官の言う通りもはや若手ではない。アイルランド代表でも数多くの試合に出場するためにはレギュラーでのプレーは欠かせない状態で、ケレハーが移籍を志願する可能性も否定できない。
はたして、リバプールの控えGKはこの夏に新天地を求めることになるのだろうか…?