昨シーズンはユルゲン・クロップ監督のもとで、最高と言っても過言ではないシーズンを送った。チェルシーとの死闘を制し、リーグカップとFAカップを制覇したリバプールは、マンチェスター・シティと激しいプレミアリーグ優勝争いを繰り広げつつ、チャンピオンズリーグでも決勝まで辿り着いた。
国内リーグはアストン・ヴィラの頑張りで逆転優勝に近づいたものの、シティの底力の前に敗北。チャンピオンズリーグでも “苦手” レアル・マドリード相手に得点を奪えずに、2つのタイトルを逃してしまった。
その夏にはセネガル代表FWサディオ・マネが去り、プレミアリーグ開幕時には中盤に怪我人が続出。その後も、フォワード陣やディフェンダー陣にも波及し、満足のいくようなスタメンを組めない時期を過ごした。
昨シーズンの精神的なダメージからか、本来の力を出し切れない選手も目立ち、リバプールは苦戦を強いられた。チャンピオンズリーグどころか、ヨーロッパリーグすらも出場できない可能性も出ていた中で、戦力が整い始めたシーズン後半戦から巻き返し開始。怒涛の連勝で、CL出場権も見えてきたが、それまでに落とした勝ち点が影響し、EL出場権確保に留まった。
好不調が週替わりで襲ってきたようなシーズンになったが、最終ラインを抜群のリーダーシップで引っ張り続けるオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクもショックを受けていたことを吐露しつつも、ひとつひとつ答えを探していたようだ。
「激動のシーズンを過ごしてきたけど、最後の3ヶ月間がうまくいったことは嬉しいね。しかも、自分の肌にも馴染んでいて、安定しているんだ。」
「それもこの5年間で慣れていたことだね。今年はチームとして十分な一貫性がなかったことがショックだった。」
「ピッチの内外で、それに対処することでしか、そこから抜け出せない。妻やクラブの人たちに助けられながら、うまくやれたと思う。その点では満足している。」
「例を挙げるとすれば、(マンチェスター・)ユナイテッド戦では7-0で勝ったのに、その次のボーンマス戦では1-0で負ける。本当に腹立たしい。そして、答えと自分のフォームを探すんだ。」
「浮き沈みが激しすぎたが、それもアスリートの人生の一部だ。毎試合、絶対的なベストパフォーマンスを発揮することはできない。」
NOS
この夏には中盤の大幅な入れ替えに加えて、センターバックの補強も噂されており、来季はふたたびプレミアリーグ優勝を目指しての戦いが待ち受けている。オランダ代表センターバックの力は必要不可欠であり、ヨーロッパのトップに上り詰めてくれるはずだ…