プレミアリーグのみならず、世界を見渡しても独特な雰囲気を醸し出すスタジアムがいくつか存在する。リバプールの本拠地、アンフィールドは中でもアウェイチームに圧迫感を与えるスタジアムとして有名で、ホームチームにとっては心強い要塞と化している。
現役時代にはアーセナルやマンチェスター・シティ、ユベントス、インテル・ミラノらヨーロッパの強豪クラブでプレーし、監督としてクリスタル・パレスやニースなどの監督を歴任してきた元フランス代表MFパトリック・ヴィエラは、最高の雰囲気を感じた場所を聞かれ、リバプールの名前が挙げた。
「リバプールは最高の “ひとつ” だね。ACミランやインテルのサン・シーロはとても特別なスタジアムだと思うけど、私にとってリバプールは、人生で経験したことのない最高の雰囲気がある。選手とファンの間に一体感があるんだ。」
「”You’ll Never Walk Alone” を歌い始めて、選手にとって本当に特別なものになるとき、ファンと選手の間にバブル、連帯感が生まれ、それが選手たちにさらなるモチベーションを与えるんだと思う。それが、リバプール・フットボール・クラブにとってとても特別なものを作り出している。」
BT Sport
昨シーズンの途中にクリスタル・パレス指揮官の任を解かれ、現在はフリー状態の元フランス代表MF。次なる挑戦の場所は気になるところだが、数々のスタジアムでプレーおよび指揮を執ってきた同監督をもってしても、アンフィールドの特別感は無視できないようだ。
昨シーズンにはリーズ・ユナイテッドに敗戦を喫し、レアル・マドリードにも5点を奪われた。引き分けも多く、チームの不調に呼応するかのように力を発揮できなかったアンフィールドだが、来シーズンも最高の雰囲気を作り出し、ふたたび優勝争いをするチームに押し上げてくれると信じたい…