ジョーダン・ヘンダーソンら主軸を担っているミッドフィルダー陣が年齢を重ねており、毎試合で最高のパフォーマンスを見せるのが難しくなっている。さらには、ナビ・ケイタやジェームズ・ミルナーらも退団してしまったことで、世代交代と枚数確保の両方を達成しなければならないリバプール。
プレミアリーグ終了後に迅速に動き出すと、ブライトンMFアレクシス・マック・アリスターを獲得。その後も移籍市場での動きを止めずに、複数の選手の代理人に接触を図り、獲得の可能性や条件などを探っている。
英『Daily Mail』によると、今シーズン限りでチャンピオンシップに降格したサウサンプトンで主将を務める28歳MFジェームズ・ウォード=プラウズもターゲットになっており、2500万ポンド(約35億円)以下で獲得できるのあれば、具体的な行動に移るようだ。
プレミアリーグでは通算343試合49ゴール40アシストを挙げ、イングランドのトップリーグでの経験は申し分ない。ヨーロッパの舞台では経験豊富とまでは言えないが、ヨーロッパリーグで6試合に出場し、イングランド代表でも11試合でプレーしており、十分な実績を積んでいる。
ファイト溢れる中盤でのプレーに加えて、プレミアリーグのみならず、世界でも屈指のフリーキックを持ち、その右足からは多彩なシュートやパスが繰り出される。リバプールではレギュラーになることは難しそうだが、昨シーズンのミルナーなどのように、試合の途中から試合を締めるような役割が期待できる。
今年中には29歳となり、現時点でリバプールが求める条件とは外れているが、貴重なオプションになる可能性は高い。ただし、フリーキックについては絶対的なキッカーであるトレント・アレクサンダー=アーノルドがおり、サウサンプトン時代よりは蹴る回数は減るだろう。
はたして、リバプールはかつてのスイス代表FWシェルダン・シャキリやスコットランド代表DFアンディ・ロバートソンのように、降格したクラブから選手獲得に成功するのか…?