昨夏の移籍市場でアヤックスからバイエルン・ミュンヘンにステップアップを遂げたオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフ。ところが、ユリアン・ナーゲルスマン前監督やトーマス・トゥヘル現監督から信頼を得るには至らず、ブンデスリーガ24試合のうち21試合を途中からの出場となった。
オリバー・カーンCEOやハサン・サリハミジッチSDが解任され、新体制となるバイエルンは21歳ミッドフィルダーの将来性に期待をもっており、この夏に移籍を許すつもりはないと言われている。
一方で、選手側は関心を寄せるリバプール移籍も視野に入れており、代理人を通じて動向を注視されている状況だ。アヤックス時代から同クラブは継続的に興味を持っており、バイエルンが放出を許可した場合には、アンフィールド上陸もあり得ない話ではない。
オランダ代表MFは自身の去就について言及し、もし前シーズンのような扱いを受けるのであれば、別のクラブでもっとプレーしたいと素直な気持ちを吐露。ベンチで多くの時間を過ごすシーズンは1シーズンのみで十分であると、暗にバイエルンに対してプレッシャーをかけた格好だ。
「できればバイエルン・ミュンヘンで、僕はただ、もっとプレーしたい。もしそうでなければ、100％プレーできるクラブでね。それが僕の希望なんだ。昨シーズンを繰り返すようなことはもうしたくない。1シーズンだけであれば、多くのことを学べたし良かった。ただ、僕はサッカーがしたいだけなんだよ。」
De Telegraaf
来季以降、中盤の主軸となって活躍できるミッドフィルダーを探し求めるリバプールは、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター獲得に成功し、さらに中盤2選手の確保を目指している中で、非凡なポテンシャルを有するフラーフェンベルフは理想的な人材になり得る。
大柄な体躯に加えて、高いアスリート能力を兼ね備える。レアル・マドリード移籍が決定したイングランド代表MFジュード・ベリンガムにも似て非なるプレースタイルで中盤を支配できるが、リバプールは21歳ミッドフィルダーをチームに迎え入れることはできるのだろうか…？