リバプールは中盤刷新に向けた目玉として、昨年の移籍市場からボルシア・ドルトムントに所属していたイングランド代表MFジュード・ベリンガムに注目。昨夏にはフランス代表MFオーレリアン・チュアメニに加えて、獲得を試みたとも言われるが、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドと同時期の退団を避けるため放出は認められず。
カタールW杯でさらに評価を高めると、移籍金も爆増。リバプールに手出しができない金額となり、争奪戦から撤退。マンチェスター・シティとレアル・マドリードの一騎打ちになったが、イングランド代表MFはスペインを選択した。
代表チームではチームメイトからプレミアリーグ復帰を勧められていた事実を明かしつつも、サンティアゴ・ベルナベウでプレーすることを選んだ背景を事細かく説明した。そして、理由のひとつには、昨シーズンのチャンピオンズリーグ決勝の結果も含まれているようだ。
「イングランドからの興味は常に意識していたので、それはごく普通のことだった。」
「でも、父が僕を座らせて、”お前はレアル・マドリードから少し興味を持たれている” と言ったときは、ちょっとびっくりした。」
「12~15カ月前だったかな。そう言われたときは、本当に鳥肌が立ったよ。心臓が止まりそうだった。このようなチームでプレーすることは、大人になってからでは予想できないことだ。それが実際に目の前に訪れると、とんでもない気持ちになるんだ。」
「正確な瞬間(決断の瞬間)は、なかなか言えない。家に来てくれたときに打ち合わせをして、売却が決まり、それがいつだったかはよく覚えていないんだ。」
「チャンピオンズリーグを制覇する姿を見て、ずっとクラブを尊敬していた。リバプールを破った決勝戦にも立ち会ったしね。それも大きな要因だったけど、このクラブに入団することを決めたのには、いろいろな理由があった。」
「もちろん、ワールドカップや代表チームのキャンプで、(イングランド代表のチームメイトから)将来について話をされたこともある。ただ、難しいね。みんな僕にイングランドに戻ってきて、彼らのチームでプレーすることを望んでいたんだ。本当に感謝しているよ。」
「でも、僕は居心地の良い場所から出たいタイプなんだ。母国であるイングランドに戻り、そこで生活しながらプレミアリーグでプレーするほうが、もしかしたら簡単な選択肢だったかもしれないね。」
「でも、レアル・マドリードを断ることはできなかったんだ。クラブはとても大きい。他のクラブが悪いとかそういうことではなく、レアル・マドリードが僕の望む場所だったんだ。」