リバプールでの1年目はフラム時代の攻撃性能を見せることに失敗したポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ。最も得意なポジションがないこともあり、左ウイングやインサイドハーフの適応に苦しみ、シーズン後半戦はプレーすることすらままならなかった。
ミッドフィルダー陣の強化に取り組むリバプールにおいて、来シーズンはさらに厳しい競争が待ち受けており、ほとんど試合に出られない可能性が高い。そのため、クラブはレンタル移籍を検討しているが、完全移籍は望んでおらず、RBライプツィヒからの獲得オファーは拒否している。
海外メディア『Football Insider』によれば、今季プレミアリーグ14位のウェストハム・ユナイテッドが、リバプールに対して同選手のレンタル移籍を打診したようだ。他には、ブレントフォードやバーンリーらも関心を示している。
マイケル・アントニオやジャンルカ・スカマッカらサイズの大きいストライカーを前線に置くことが多いウェストハム。20歳のミッドフィルダーにとっては理想的なフォーメーションと言え、フラム時代にアレクサンダル・ミトロビッチの後ろで活躍していた頃のプレーを取り戻せるかもしれない。
ブレントフォードも長期間出場できないと言えど、イヴァン・トニーがおり、ブライアン・ムベウモらとともに強力な攻撃陣を形成しそうだ。
リバプールではセンターフォワードを務めたロベルト・フィルミーノや今後引き継ぐコーディ・ガクポは中盤まで下がることも多く、ポルトガルU-21代表MFが得意なポジションと重なってしまうこともあり、昔ながらのポストプレーヤーがいるクラブの方が輝きやすい。
はたして、将来有望な若きミッドフィルダーはプレミアリーグのクラブで武者修行に励むことになるのだろうか…?