メガクラブに限らず、どのクラブにとっても優秀な若手をスカウティングして、適切な人材を獲得し、育成していくことはチーム強化に加えて、財政面でもプラスとなる。思い描いたほど活躍できないパターンも多いが、世界でも屈指のトッププレーヤーを生むことも。
リバプールも例外ではなく、ハーヴェイ・エリオットやカイデ・ゴードン、ベン・ドーク、ステファン・バイチェティッチらを獲得しており、アカデミーの充実を進めている。そして、U-20アフリカネイションズカップで一気に大ブレイクしたガンビアU-20代表FWアダマ・ボジャンにも注目していると言われる。
英『The Guardian』によれば、19歳フォワードを巡る争奪戦は熾烈を極めており、チェルシーやクリスタル・パレス、トッテナム・ホットスパー、ニューカッスル・ユナイテッド、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズらがこぞって関心を示す中、マンチェスター・ユナイテッドも参戦したようだ。
プレミアリーグだけでなく、ブンデスリーガからも関心が届いており、RBライプツィヒやアイントラハト・フランクフルトはすでに獲得に向けてオファーを提示しているとも報じられている。
スティーブ・ビコFCでプレーする若き長身ストライカーは高い決定率に加えて、スピードや空中線でも強みを持っており、万能型ストライカーとして注目を集める。ガンビアU-20代表としては8試合6ゴールと見事な成績を残しており、U-20アフリカネイションズカップでは大会を通じて4得点を挙げ、同国代表を決勝まで導いた。
自身のキャリアを成長させる目的では、若手育成に定評のあるRBライプツィヒあたりは魅力的なクラブに見える。クラブレベルでは、ガンビア以外でプレー経験がなく、ヨーロッパでどこまで通用するかは未知数と言わざるを得ない。
数多くのトップクラブが関心を示すガンビアの逸材は、この夏にステップアップの時期を迎えており、移籍先には熱い視線が注がれる。