アレクシス・マック・アリスター獲得後も、さらにミッドフィルダーを2名、センターバック1名を求めるリバプールは移籍市場で精力的に活動している。順調とまでは言い難いが、ターゲットの代理人らとは接触を図っており、移籍に向けて交渉を行っている。
クィービーン・ケレハーの去就により、控えゴールキーパー確保にも動く可能性を残しているが、新たなフォワード獲得にも関心を示すかもしれない。
フランス紙『GFFN』によれば、リバプールは過去に興味を持っていたレンヌFWジェレミー・ドクに再注目しており、獲得を検討しているようだ。EURO2020前後にも、同選手はリバプール移籍が頻繁に取り沙汰されており、2年ぶりに関心が復活した格好だ。
脅威的なアスリート能力やバネ、俊敏性で相手を置き去りにするドリブル突破はまさに圧巻。縦へのスピードに加えて、巧みなステップはニューカッスルに所属するフランス人FWアラン・サン=マクシマンを想起させる。
単独突破からでもペナルティエリア付近での崩しを行えるものの、リバプールの現有戦力だとコロンビア代表FWルイス・ディアスに被ってしまう。また、右利きのウィンガーは十分に揃っており、前線の選手を狙う場合には、モハメド・サラーの後継者となり得る左利きで、右サイドからカットインできるタイプのウィンガーだろう。
加えて、怪我の数が気がかりだ。レンヌ加入当初こそ負傷なくシーズンを過ごしたが、2年目以降は離脱する回数も多い。アンフィールドでインパクトを残せなかったナビ・ケイタやアレックス・オックスレイド=チェンバレンにも近い負傷の頻度はデメリットになってしまう。
まだ21歳という年齢は魅力的で、これからコンディション調整を覚えれば、怪我で離脱することを避けられるかもしれない。
しかし、今夏の最優先は中盤であり、センターバックの補強だ。フォワードに関しては、ディアス以外にも、ディオゴ・ジョッタ、ダルウィン・ヌニェスやコーディ・ガクポらも在籍しており、ハーヴェイ・エリオットもウイングでプレー可能なため、補強の必要性は感じない。
この夏にベルギー代表ウィンガーがアンフィールドに向かうことはなさそうだが、キャリアのどこかでイングランド上陸はあり得る。はたして、リバプールのユニフォームを着て、プレーする日は来るのだろうか…?