アレクシス・マック・アリスター獲得で幕を開けたリバプールの中盤 “刷新” 計画は、U-21欧州選手権2023が開催されていることもあり、2人目のミッドフィルダーを確保できずに時間だけが過ぎてしまっている。
ケフレン・テュラムやクアディオ・コネ、ライアン・フラーフェンベルフ、ガブリ・ベイガ、ロメオ・ラビアら優先ターゲットの進捗が毎日のようにアップデートされる中、様々な理由でクラブとの交渉が前進していない。
そして、新たな候補の名前が浮上した。海外メディア『The Athletic』によると、リバプールは今週ハンガリー代表MFドミニク・ショボスライと接触し、RBライプツィヒから獲得できる可能性を探っているようだ。
同選手の契約には解除金として、7000万ユーロ(約91億円)が設定されている。ところが、有効期限は今年6月30日までと期日が迫っており、リバプールが本気で獲得を希望し、予算も足りるのであれば、いますぐにでも行動に移さなければならない状況だ。
RBザルツブルク時代からハンガリーの神童としてヨーロッパ中のクラブが関心を示しており、RBライプツィヒでもレギュラーの座を確保。昨シーズンは、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグ含めて、46試合10ゴール13アシストと見事な数字を残した。
クラブでは右ウイングや左ウイングなど本職のトップ下よりもさらに攻撃的なポジションで起用されており、得点も取れるミッドフィルダーとして評価を高め続けている。1.87mと恵まれた体格を持ち、ディフェンダーに当たられながらもドリブルで前に進める。
加えて、足元の技術は卓越しており、左右の足から繰り出される多彩なパスやシュートはブンデスリーガでも随一。シーズン中に関心を寄せていたチェルシーMFメイソン・マウントにも似たポジションでプレーできる選手であり、元ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ以来となる二桁得点も見込めるミッドフィルダーだ。
ケフレン・テュラムのような守備に強みを持つミッドフィルダーを獲得できれば、急成長中の18歳MFステファン・バイチェティッチの存在もあり、ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンらのカバーもできそうだ。
はたして、リバプールは一気に交渉を取りまとめる決断をするのか、もしくはハンガリー代表MFを諦めるのだろうか…?