ジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタなどが契約満了でチームを離れ、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョらも年齢的にキャリアの全盛期を過ぎた。リバプールはミッドフィルダー陣のテコ入れに動き、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライの獲得で一定の陣容を揃えた。
中盤の強化とは別に、センターバックの世代交代ならびにオプション追加を狙い、左利きのセンターバック獲得にも動く可能性がある。トッテナム移籍が噂されるヴォルフスブルクDFミッキー・ファン・デ・フェンやスポルティングDFゴンサロ・イナシオらが候補に挙がる中、チェルシーDFレヴィ・コルウィルにも強い関心を示している。
U-21欧州選手権2023において、イングランドU-21代表を決勝に導くパフォーマンスを見せる20歳センターバックは、ハダースフィールドやブライトンでのローン移籍で成長を遂げ、来シーズンはスタンフォード・ブリッジでポジション争いに挑む。
チェルシーは2025年まで契約を結ぶ同選手との契約更新を希望しているが、レギュラーとしての扱いを求めており、交渉は順調に運んでいない。不安定な状況を理解しているリバプールは、複数回に渡って接触を図っており、チェルシーに対してもアプローチを実施したと、英『Football London』が報じた。
昨季レンタルで過ごしたブライトンからの2度オファーを拒絶しているチェルシーだけに、リバプールからのアプローチに首を縦に振るわけもなく、新契約締結をするように説得を試みている。アンフィールドでもスタメンになれるかは未知数だが、マティプやゴメスよりも序列では上になる見込みで、3番手センターバックになれる可能性は高い。
チェルシーは昨シーズンから変わったオーナー陣が無理な補強を繰り返しており、この夏は大量の選手を放出している。それでも、マルク・ククレジャやブノワ・バディアシルら左利きで、センターバックもできる選手が多く、どこまで試合に出れるかは分からない。
U-9チームの頃からチェルシーでプレーする同選手だが、この夏にマンチェスター・ユナイテッドに移籍したメイソン・マウントの二の舞になりかねない。
大量の補強により出場機会への危惧やオーナー陣への不信感から契約延長をしないことを決断したイングランド代表MFは、フリートランスファーを避けるためにも、今夏の移籍市場で売却しなければならない状況に追い込まれた。
レヴィ・コルウィルも来夏には同様の状況になる可能性があり、所属クラブは同じ状況を避けるためにも早めに契約を締結させたい。リバプール以外にも、マンチェスター・シティも関心を寄せており、その実力は世界を代表するクロップ監督やグアルディオラ監督も認めるところ。
はたして、イングランドU-21代表センターバックの辿るキャリアはどうなるのだろうか…?