1970年代後半から1980年代前半にかけて、チャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)で3度も頂点に輝き、ケニー・ダルグリッシュやイアン・ラッシュらを擁し黄金時代を築いたリバプールだが、その後は安定的に結果を残すことができずに、チャンピオンズリーグ優勝など単発で栄光を手にしてきたが、継続性に欠けていた。
しかし、2015年に就任したユルゲン・クロップ監督がその流れを変えてみせた。毎シーズンのように、プレミアリーグでは優勝争いに絡み、マンチェスター・シティとの壮絶な死闘は歴史に残る。30年ぶりにイングランドの頂点に導くと、チャンピオンズリーグ決勝にも3度進出し、FAカップやリーグカップと取れるタイトルは全て掴み取った。
歴史あるチームだからこそ、リバプールに憧れる選手も多い。ロシアU-21代表DFヴィクトル・アレクサンドロフも親近感を持っている1人で、同選手の祖父がリバプールのサポーターであったと明かしている。
「僕の夢はイングランドに行くことだ。」
「祖父がサッカーファンで、スパルタク・モスクワとリバプールを応援していた。僕はいつもなんとなくイギリス(のチーム)に親近感を抱いていたんだ。」
「西ヨーロッパには100%移籍したい。でも、リスペクトはしているけど、ラトビアと同レベルのリーグには行かないよ。」
「ベルギーかオランダかオーストリアに行きたい。どこでもいい。あそこはレベルが高いからね。」
Sport 24
現時点では、リバプールおろかプレミアリーグの舞台に立つことは難しい。まずは、最低でもヨーロッパリーグに出場でき、ロシアU-21代表DFが言及している通り、育成にも長けているベルギーなどに移籍したいところ。
まだ21歳であり、20代中盤にはイングランドでプレーすることも可能。前述のリーグに移籍し、すぐさまスタメンを掴み取り、数シーズンを過ごして、ステップアップ。非常に綺麗な流れではあるが、ヴィクトル・アレクサンドロフは夢を現実にすることができるのだろうか…?