中盤の若返りを図ったリバプールは、ヘンダーソンやファビーニョ退団後の後継者確保に動いている。サウサンプトンMFロメオ・ラビアを筆頭に、様々な守備的ミッドフィルダーへの関心が噂されている。
左利きセンターバックも補強ポイントに挙がっているが、さらなるミッドフィルダー陣の強化に動くかもしれない。リバプール含む複数クラブが、アイントラハト・フランクフルトでプレーするデンマーク代表MFイェスパー・リンドストロムに興味を示しており、すでに接触を図っていると、デンマーク紙『Ekstra Bladet』が報じた。
元日本代表MF長谷部誠らも所属し、日本人にも馴染みのあるクラブで、2021-22シーズンにはヨーロッパリーグを制覇。元ブレンビーMFも優勝に大きく貢献し、デンマーク代表でも9試合に出場を飾っている。
クラブでは攻撃的ミッドフィルダーとしてのプレーが多く、代表ではウィンガーとしても起用されており、攻撃的なポジションであれば器用にこなす。使い勝手もよく、年齢も23歳とこれから脂が乗り出す時期に差し掛かっており、ビッグクラブ挑戦には最適なタイミング。
ただし、リバプールがこの夏に獲得に動く可能性はゼロに近い。先述した通り、中盤の底やセンターバックに補強 “熱” は移っており、今年の冬にはトップ下もできるオランダ代表FWコーディ・ガクポを確保している。
加えて、ハンガリー代表MFドミニク・ソボスライをチームに迎え入れており、攻撃的なミッドフィルダーには十分な人材が揃っている。移籍金4700万ポンド(約65.8億円)とも言われる選手に対して、予算を投じるとは考えにくい。
モハメド・サラーがキャリアの終盤に向かっており、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズ、アレクシス・マック・アリスターらが期待外れに終わった場合、来夏以降での獲得はあり得ないこともないが、いずれにしても可能性は低い。
ヨーロッパリーグ制覇に始まり、昨季はチャンピオンズリーグも経験。ブンデスリーガでも56試合12ゴール9アシストと、プレミアリーグ挑戦の準備はできており、この夏の移籍市場でステップアップすることはあるのだろうか…?