アレクシス・マック・アリスターとドミニク・ソボスライを獲得し、ミッドフィルダー陣の再構築に成功したリバプールだが、サウジアラビアからのアプローチにより、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョが退団してしまった。
中盤の底のレギュラー格がチームを去ったことで、守備的ミッドフィルダー確保に躍起になっており、サウサンプトンMFロメオ・ラビア獲得に近づいている。一方で、フルミネンセMFアンドレへの関心が報じられるなど、別タイプの中盤の選手にも視線を向けている。
海外メディア『90min』によれば、チェルシー移籍が噂されているリーズ・ユナイテッドMFタイラー・アダムスに対して、リバプールも同じく動向を追っているようだ。チェルシーは2500万ポンド(約35億円)と言われる契約解除金を支払う準備を進めており、ブライトンMFモイセス・カイセドを逃した場合に備えている。
24歳になったアメリカ代表キャプテンは、昨夏の移籍市場でRBライプツィヒからリーズに加入。初めてのプレミアリーグにも関わらず、印象的なパフォーマンスを披露。不振に苦しんだクラブにおいても、豊富な運動量でピッチ全体を走り回り、攻守両面で存在感を見せ付けた。
シーズン後半戦をハムストリング負傷で棒に振ったものの、国内リーグとカップ戦合わせて26試合に出場。ブンデスリーガ時代には、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグも経験しており、大舞台でもプレーできることを証明している。
リバプールが求めるようなフィジカルに優れた選手ではないが、キャプテンシーがあり、中盤にエネルギーを注入してくれる。ひとりでアンカーを任せるには物足りないが、ツーボランチなどで誰かと組ませられれば、トップチームでも十分に通用するはずだ。
移籍金も安く、トップリーグでの経験も豊富。代役としては申し分ないが、アメリカ代表の要はアンフィールドでプレーすることはあるのだろうか…?