ジェームズ・ミルナーらが契約満了でチームを去り、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョが予期しない退団で、当初予定していた補強プランの変更を強いられたリバプールは、守備的ミッドフィルダー確保が最優先事項となった。
ご存知の通り、リバプールはそれまでサウサンプトンMFロメオ・ラビアに3回にわたってオファーを提示していたが、要求額を支払うことを避け、チェルシー移籍が濃厚だったブライトンMFモイセス・カイセドにターゲットを変更し、プレミアリーグ市場最高額を提示。
クラブ間合意には到達したものの、選手側がスタンフォード・ブリッジでのプレーを希望し、チェルシーがさらに高い金額のオファーで移籍が成立。その後、ふたたびラビアに舞い戻ったが、直前の行動で不信感を抱いたのか、エクアドル代表MFと同様にチェルシー移籍で落ち着いた。
海外メディア『The Athletic』によれば、ファビーニョのサウジアラビア移籍が決まったタイミングで、カイセドとラビアの2選手以外にもう1人、リバプールのデータ部門が推薦した選手がおり、その名前はアストン・ヴィラに所属するフランス代表MFブバカル・カマラだったようだ。
「7月にプレシーズンの練習を再開した時点では、守備的MFの獲得はそれほど重要な課題ではなかったようだ。リバプールはファビーニョの長期的な後継者と契約するかどうかを検討していた。サウサンプトンにはラビアの状況について軽い打診があったが、彼らがこの移籍市場で3人目のミッドフィルダーを獲得するかどうかは定かではなかった。」
「しかし、ファビーニョとキャプテンのジョーダン・ヘンダーソンが、プレミアリーグからサウジアラビアのプロリーグ、アル・イテハドとアル・イテファクに移籍することになった。クロップ監督はこの2人を起用してシーズンに備えていたが、7月末に2人は退団。突然、新しい “6番” を獲得することが必要になった。特に、チアゴも若い守備的ミッドフィルダーのステファン・バイチェティッチも、長期の負傷からのリハビリを終えたばかりだったため、開幕には間に合わないと思われた。」
「ファビーニョの売却が決定すると、リバプールのデータ部門は後任候補の情報を共有した。カイセド、ラビア、そしてアストン・ヴィラMFブバカル・カマラの3人の名前がリストの上位に挙がっていた。」
現状では、リバプールがアストン・ヴィラMFに対してオファーを出すといった報道はあまりなく、バイエルン・ミュンヘンMFライアン・フラーフェンベルフやフルミネンセMFアンドレらが筆頭候補として噂されている。
はたして、リバプールは最終的に新たなミッドフィルダーとして、誰を迎えるのだろうか…?