誰も予想していなかった(いや、予想していた人はいたかも知れないが)ハーヴェイ・エリオットのブラックバーン・ローヴァーズへの移籍が締め切り間近で決定した。契約期間は1年間で、モハメド・サラーが君臨するリバプールではなく、試合出場機会が得られるクラブへの移籍となった。
昨シーズンにプレミアリーグから降格したワトフォード戦でスタメンとして初出場。チームは敗れたものの、新たな場所での一歩を歩み始めた。次のコヴェントリー戦でも先発出場し、3点目となるゴールで初得点を記録。ブラックバーン歴史上でも4番目に若い17歳203日でのゴールとなり、17歳とは思えないプレーを披露し続けている。
(※ブラックバーン・ラーバーズにとっての最年少ゴールは1961年にジョン・バイロムが挙げた得点とのこと。)
リバプールからブラックバーンにローン移籍中のハーヴェイ・エリオットが初得点👏
— LIVERPOOL × YNWA (@LIVFC8) October 25, 2020
順調に試合に出ていて、貴重な成長の場になりそう!
来シーズンは一気にモハメド・サラーを脅かす存在になり得るかも🧐#リヴァプール #チャンピオンシップ
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試合終了後のインタビューで、ハーヴェイ・エリオットはリバプールの選手たちと定期的にコミュニケーションを図っていることを明かした。
「彼らは毎日メッセージをくれる。すべてのトレーニングセッション後、すべての試合後に話し合っているよ。」
「未だに”Good Lcuk”や”Hope You’re Well”、”Miss You”といったメッセージが届いている。そうしたメッセージが気持ちを高めてくれるね。」
「(ローン移籍について)ここでは結果がすべてだね。得点を挙げ、勝利に貢献できたことは、ほんとに嬉しい。もっとゴールを奪えるように頑張るし、いまはただ興奮しているよ。」
「まだ始まったばかりで、この先いろいろ待ち構えている。日々それらを乗り越えていって、試合でも、トレーニングでも自分ができる最大限を表現できるように努力してければいいね。」
「1点リードした段階では、チームとしては順調ではなかったけど、うまく対処していき、最終的には勝利を得ることができた。(前半に)ゴールを決めるべきチャンスは何度かあったけど、なんとか後半に決め切れてよかった。」
「このチームが持つ実力を示すことができた。創造性のある選手たちに、技術的に優れた選手たちも多くいるし、ゴールは良いゴールだったよ。」
順調なレンタル生活をスタートさせたイングランドU-17代表FWは、このままの調子を維持し、チームのプレミアリーグ昇格に向けたチャレンジに貢献できるのか?かつてプレミアリーグに在籍していた選手たちも多く揃うチームだけに、可能性は大いにあるはずだ。
一方、個人としても試合に出ることで、試合でしか得られない経験値を積み重ねなければならない。リバプールのトッププレーヤーたちを間近で観戦した昨シーズンの経験とを掛け合わせて、ブラックバーンに貢献しながらも、個々の能力を高めていきたい。
そして、来シーズンはシェルダン・シャキリの放出が濃厚なだけに、モハメド・サラーの正式なバックアップとしてリバプールにも貢献してくれるはずだ。