この夏の移籍市場において、後半戦の注目の的となったのが、リバプールFWモハメド・サラーの去就。積極的な補強を繰り返しているサウジアラビアから本格的な関心が寄せられ、巨額のオファーが届くも、今季に向けた主力を失うわけにはいかずに、速攻でオファーを拒否していた。
それでも、この冬や来夏にも同じように熱視線が向けられることが見込まれており、2025年6月まで契約を残すエジプト代表ウィンガーを売却せざるを得ない状況に追い込まれる可能性も否定できない。また、その資金を活用して、次世代に投資する選択肢もあり得る。
そこで、新たな注目点となっているのが、エジプシャン・キングの後継者が誰になるのか。現状のフォワード陣には左利きがおらず、様々な候補者の名前がメディアで取り沙汰される中、海外メディア『FootballTransfers』によると、リバプールはウルブスFWペドロ・ネトをリストに追加したようだ。
脅威的なスピードと鋭いドリブル突破が魅力のポルトガル代表ウィンガーは、2019年からウルバーハンプトン・ワンダラーズに在籍。通算で118試合12ゴール17アシストを記録しており、攻撃のオプションとしてカウンターの起点にもなる。
今シーズンは右ウイングから数々のチャンスを作り出している23歳ウィンガーだが、ウルブスが簡単に手放すわけもなく、それ相応の移籍金を提示しなけらばならない。同紙によれば、現時点でリバプールは要求額に納得していないが、モハメド・サラーを大金で売却した場合に限り、2000万ポンド(約28億円)を上乗せする準備も進めているそうだ。
年齢や能力は圧倒的に魅力で、高速カウンターも持ち味のリバプールで活躍しているシーンが想像できる。ただし、得点力自体はそれほど高いとまで言い切れず、爆発的な得点感覚を持つエジプト代表ウィンガーの後継者として物足りない。
はたして、リバプールはサラーの後継者という最大の難問をどのように解決するのだろうか…?