マインツやドルトムントで手腕を振るい、資金力がない中でも、数々のタイトルをもたらしたユルゲン・クロップ監督。2015年10月からはリバプール指揮官に就任すると、パッとしなかったチームを蘇らせた。
スティーブン・ジェラードすらも成し遂げられなかったプレミアリーグ制覇に導くと、チャンピンズリーグやFAカップ、リーグカップなどで優勝トロフィーを掲げた。フォワード陣やミッドフィルダー陣の世代交代にも着手し、新たな世代に向けて突き進む。
2026年6月まで契約を結ぶドイツ人指揮官は、まもなく就任から10年を超える。オーナー陣からの信頼は依然として厚く、余程結果が悪化しない限りは契約更新を行うと見られるが、その後任の噂も飛び交っている。
昨シーズン途中からバイエル・レバークーゼンを率い、今季は無敗を維持しているチームを指揮するシャビ・アロンソ監督も候補のひとり。元リバプールMFディートマー・ハマンも同監督の能力を評価しつつも、次にどのチームを率いるかはタイミング次第だと語った。
「シャビ・アロンソは本当によくやっているし、クロップがいつまでリバプールにいるかにもよる。」
「バイエルン・ミュンヘンとレアル・マドリードも、シャビ・アロンソ監督就任を狙う2チームで、ライバルだ。」
「どうやら彼は夏に退団するようだが、レアル・マドリードは(カルロ・)アンチェロッティがブラジルに行くため、新しい監督が必要になるだろう。タイミングの問題だが、アロンソ監督は3つのクラブすべてで高く評価されている。とはいえ、リバプールは来夏に監督を必要としないかもしれないし、もう少し待つ必要があるかもしれないね。」
「シャビ・アロンソはゲームを読むのに長けていたが、一緒にプレーした選手を振り返ると、監督になると思った選手はならなかったし、その逆もまた然りだ。彼の場合は、常にゲームの研究者であることがわかっていたし、決して最速ではなかったから、そうでなければならなかった。彼がこれほどうまくいっていることに驚きはない。」
BoyleSports
現時点での筆頭候補は、レアル・マドリード。元ドイツ代表MFが話す通り、来夏にはカルロ・アンチェロッティ監督が退任予定で、アロンソ監督にとっても新たなチャレンジを図るためにも絶好のタイミング。
スペインに向かう可能性が高いように見えるが、はたして元スペイン代表MFはどのような指導者キャリアを歩むのだろうか…?