ジョーダン・ヘンダーソンの正統後継者は、リーズ・ユナイテッドMFカルバン・フィリップスで決まり!?

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Kalvin Phillips becomes new Henderson 移籍

イングランド北東部サンダーランドで生まれ育ったジョーダン・ヘンダーソンが、2011年に名門リバプールに入団したのは若干20歳のとき。マンチェスター・ユナイテッドも注視していたイングランド期待の若手は、スティーブン・ジェラードの後継者を期待されたが、十分な成長を見せれずに、ブレンダン・ロジャーズ監督からは移籍の打診を受けるほど。

キャプテンマークを引継ぎ、ユルゲン・クロップ監督が就任すると、一瞬にして主役へと躍り出る。激しいプレッシングを信条とするゲーゲンプレッシングの申し子クロップ監督の戦術に見事にはまり、中盤でチームのために走り回り、ピッチ全体を支配する。パスやポジショニングも飛躍的に改善され、押しも押されぬ中核へと成長した。

そんなヘンダーソンも現在30歳…年には勝てない。延期になったユーロ2020後には代表から引退するだろうベテランMFも、小さな負傷が増えている印象を受ける。無尽蔵のスタミナで、ピッチ全体をカバーし続けるプレースタイルは体力消耗がすこぶる激しく、代表とクラブで本領発揮は年齢的にも限界に来ている。

鉄人ジェームズ・ミルナーもクラブに専念することで、年齢を感じさせないファイトを見せることができる。後継者候補の筆頭は、カーティス・ジョーンズであろう。昨シーズン後半からトップチームで徐々に出番を得ると、負傷者続出の今シーズンも定期的に試合へ出場しており、同じポジションのライバルのナビ・ケイタよりも良質なプレーを見せている。

ただし、身体はまだ細く、対人で負ける場面も散見される。豊富な運動量でカバーするタイプではなく、プレースタイルもドリブルやパスを多用し、ゴール前にも顔出す攻撃的MFであり、プレースタイルが異なる。

ただ、同じイングランド代表にそっくりそのままジョーダン・ヘンダーソンを継げる中盤の選手が存在する。名前はカルバン・フィリップス…鬼才マルセロ・ビエルサ率いるリーズ・ユナイテッドに所属し、毎日ビエルサ流の指導を受けている。

地元リーズで生まれ育ち、クラブをプレミアリーグ昇格へと導いた功労者のひとり。2020年8月にはイングランド代表でデビューを飾っている。年齢は25歳と決して若くはないが、リーズ・ユナイテッドではアンカーを務め、攻撃しまくるディフェンス陣をうまくカバーしている。

長短のパスも一級品で、とくにロングフィードは正確無比。足下もうまく、簡単にはボールを失わない。身長はさほど高くないが、対人でも粘り強い守備が持ち味で、ボール回収にも長けている。気持ちも強く、(勝手なイメージだが…)良い人そうな顔つきをしている。

中盤でのプレッシングも惜しみなく行え、ピッチの広い範囲を1人でカバーできる。代表ではデクラン・ライスが同じポジションにおり、スタメンにはなれていないものの、能力だけ見れば差異はない。あえて言えば、プレミアリーグや代表での経験値だろうか。

リバプールに話を戻すと、中盤の選手層は厚いものの、守備の強度が高い選手はあまり多くない。ファビーニョやチアゴ・アルカンタラはボールを狩りに行くよりも、ボールを回収する役割。その前で、相手選手を追い込み続ける役割を高いレベルで行えるのは、キャプテン以外だと、ジョルジニオ・ワイナルドゥムやジェームズ・ミルナーくらい。奇しくも、全員が30代である。

他の選手だと、素人目にわかる通り、中盤の強度が下がる。この役割を担える選手として、カルバン・フィリップス獲得は理にかなっている。インサイドハーフでも問題なくプレーできるはずだし、守備に切り替わった際の強度を維持してくれる。守備に課題が残るモハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルドへのカバーリングも難なくこなせる。

ジョーダン・ヘンダーソンのみならず、契約延長がなかなか決まらないワイナルドゥムの代わりとしても戦力になる。しれっと得点力の高いオランダ代表に、攻撃面では物足りないが、例えばアレックス・オックスレイド=チェンバレンら攻撃に特長のある選手と組み合わせで対処可能。

ナビ・ケイタが負傷気味で、チームにフィットしているとは言い切れない。ワイナルドゥムとの契約延長問題に、ミルナーの年齢。カーティス・ジョーンズももう少し時間がかかる現状を総合的に判断しても、カルバン・フィリップスの獲得を進言したい気持ちでいっぱい…だ。

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