エバートンGKジョーダン・ピックフォードのレイトタックルを受け、膝の靭帯を損傷。歩いてピッチを出たため、そこまで大きな負傷ではないのでは?と思われた矢先、リバプールは長期間デイxフェンスの中心人物を失うことになってしまった。
今シーズン終盤に復帰できれば御の字。同じくセンターバックのジョー・ゴメスも長期離脱しており、守備陣のピンチに若手含め総動員で対応し、プレミアリーグとチャンピオンズリーグでも好調とまでは言えないが、好位置をキープしている。
練習場でのリハビリに取り組む姿が流れるなど、順調に復帰への道を歩むディフェンスリーダーに対し、リバプールは新たに5年契約の提示を準備している。29歳となったファンダイクの現行契約は2023年までと残り2年半。新契約はさらに3年を追加した5年契約となる見込みで、契約合意した場合、34歳までアンフィールドに留まることになる。
2018年1月にサウサンプトンから加わったオランダ代表DFは、加入早々ゴールを奪うなど、初戦からリバプールに適応。もともとプレミアリーグでプレーしていたものの、異なる戦術を用いるチームにおいて、一瞬にして守備陣を束ねるリーダーとして、失点の多さに悩まされ続けたクラブのディフェンスを引き締めた。
強靭な肉体で、化物級のフィジカルで対人守備では原則負けない。落ち着き払ったプレーで最終ラインに安心感を与えつつ、巧みなボールコントロールや長短での精度の高いパスで攻撃にも貢献。的確なポジショニングに加え、チームメイトへの指示も正確で、飛躍的に守備が改善した要因のひとつだろう。
翌年に懸念のGKにアリソン・ベッカーを迎えると、さらに守備陣は強固に。ともに世界でも有数のセンターバックとゴールキーパーに支えられたリバプールは、チャンピオンズリーグ制覇とプレミアリーグ優勝を成し遂げた。オランダ代表でも絶対的な存在として、近年好調のオレンジ軍団を引っ張り続けている。
類稀なるリーダーシップで、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナーに次ぐ第3キャプテンを務める。チーム全体からの信頼…とくに顕著なのがディフェンス陣からの信頼や愛着は相当のものdで、良き兄貴的な存在として、ピッチ内外と影響力を有している。
リバプールはファンダイクのパフォーマンスや周りへの影響力などに評価しており、一方のファンダイクもリバプール生活に満足しており、契約延長交渉は滞りなく行われそうだ。再三取り上げいる通り、同胞MFジョルジニオ・ワイナルドゥムの契約延長が難航しており、早めに契約を取り纏めるに越したことはない。
新契約締結に向けた話し合いは来年に開始される予定。まだ急ぎ案件ではないが、互いの主張を理解し合うのは良いこと。34歳ともなると、センターバックと言えど、毎試合出場は難しくなる可能性も否めないが、ドレッシングルームや練習場での周りへの影響力に、若手への指導など試合出場以外の場面でも十分に貢献できうる選手だけに、長期契約締結を願うばかり…