リバプールに生まれ、エバートンで頭角を現した元イングランドU-21代表FWアンソニー・ゴードン。キレッキレのドリブルと驚異的なスピードで相手のディフェンスを崩し、ゴールを陥れる若きアタッカーは、その才能を認められて、2023年の冬にニューカッスルに引き抜かれた。
同クラブでも定位置を掴み、今シーズンは31試合7ゴール8アシストと、昨季ほどの強さを見せられていないチームにおいて、攻撃陣を引っ張っている。まだ22歳と若く、今後もさらなる成長が期待されるウィンガーは、参考にしている選手を問われると、リバプールFWモハメド・サラーの名前を挙げた。
「(モハメド・)サラーをよく見ている。」
「数字の面でも、ポジション取りの面でも、背後への飛び出しの面でも、彼は信じられないほどだ。」
「彼はゲームに大きな影響を与えるからこそ、僕にとってはおそらく世界でもベストプレーヤーだね。」
TNT Sports
ASローマからリバプールに加入すると、持ち前のスピードと抜群の決定力で数々のゴールを奪ってきた。サディオ・マネやロベルト・フィルミーノとのコンビネーションも見事で、フロントスリーの攻撃に、ディフェンス陣は手を焼いていた。
31歳になったいま、スピードこそ全盛期より落ちた印象はあるが、強靭な上半身で相手を押さえ付け、ボールをコントロール。左足のみならず、右足から繰り出すラストパスで多くのアシストを決める一方で、ゴール前での決定率は相変わらず高いままだ。
サイドこそ違うが、同じウィンガーとして学べるものは数知れない。昨シーズンよりもゴール前での落ち着きが増した印象も強い元エバートンFWだが、その背景にはエジプト代表ウィンガーのプレーの研究があったのかもしれない…