昨年の夏にサウジアラビアから強烈な関心が届いたエジプト代表FWモハメド・サラー。リバプールはいかなるオファーも固辞する姿勢を崩さず、今シーズンはアンフィールドに残留。それでも、2025年6月まであと1年を切るこの夏にも、中東クラブは巨額オファーを準備中と噂されている。
ユルゲン・クロップ監督が今季限りで退任もあって、エジプシャン・キングも退団に関わる報道がにわかに盛り上がりを見せている。新監督のもとで新たなチームを作るために、巨額の移籍金を手にできる同選手の売却に傾く可能性も否定できない。
海外メディア『Teamtalk』によれば、右ウイングを任せられる後継者として、リバプールはバルセロナFWハフィーニャと、バルセロナからブライトンにローン移籍中のFWアンス・ファティに関心を示しているようだ。
リーズ・ユナイテッドでも活躍したブラジル代表ウィンガーは、攻撃だけではなく、守備にも奔走できるだけの運動量を持ち、現代サッカーに求められる高いレベルの攻守の切り替えを実施できる。ドリブル突破も世界レベルで、カットインからの左足でのシュートもまた秀逸だ。
27歳になったいまでも、バルセロナの主力を務めているが、昨シーズンに比べて途中出場も多くなっている。筋肉系のトラブルもあり、2027年6月まで契約を結んでいるにも関わらず、しばしばスペインからの脱却が噂されてきた。
一方で、リオネル・メッシの後継者とまで言われた21歳フォワードは、近年伸び悩みを経験。今シーズンはブライトンにレンタル移籍で加入しているが、ロベルト・デ・ゼルビ監督から全幅の信頼を得るに至っておらず、プレミアリーグにおいてはほとんどの試合が途中からの投入だ。
このままブライトンに残り続けるとは考えにくく、来シーズンはバルセロナに戻り、レギュラーを目指すか、ふたたび違うクラブに活躍の場を求めるかの2択。ただし、スペインのクラブでは絶対的な存在とは言い切れない。
リバプールがカンプ・ノウで存在感をなくし気味の両選手獲得に乗り出す可能性は低い。なお、ハフィーニャについては多額の移籍金が求められるはずで、アンス・ファティはそもそも右ウィンガーではない。
さらに言えば、リバプールはエジプト代表ウィンガーとの契約延長を希望しているとも伝えられている。はたして、この夏の移籍マーケットにおいて、31歳ウィンガーの去就に動きは見られるのだろうか…?