リバプールを “金満クラブ” マンチェスター・シティとも競り合えるだけの強豪クラブに立て直し、30年ぶりにイングランド王者の称号をチームにもたらしたユルゲン・クロップ監督は、今シーズンをもってアンフィールドを離れる。
空席となる指揮官の座をめぐり、リバプールはヨーロッパで実績を残す若き監督陣に注目しており、中でもシャビ・アロンソが筆頭候補と目されている。ブンデスリーガで無双するバイエル・レバークーゼンを率いており、一気に将来有望な指揮官の仲間入りを果たした。
ただし、同監督との契約を狙っているのは、リバプールだけではない。ドイツで苦杯を舐めさせられており、トーマス・トゥヘル監督の退任も決まったバイエルン・ミュンヘンも熱視線を向けているが、現役時代に同クラブで活躍した元ドイツ代表DFローター・マテウスは、アンフィールドでの仕事よりもやりがいを感じれると主張した。
「シャビ・アロンソに興味を持つのは普通のことだ。」
「もしも彼のことを大切にしていなければ、次の過ちを犯すだろう。」
「バイエルン・ミュンヘンでの仕事は、尊敬するユルゲン・クロップの後継者となるリバプールでのそれよりもやりがいがあるだろう。」
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財政的にも、知名度的にもドイツ国内で絶対的な力を有するバイエルンに対して、世界各国から投資会社やオイルマネーが参入するプレミアリーグでも確固たる地位を築くリバプール。どのようなチャレンジを求めるかは人それぞれだが、よりエキサイティングな方は明らかだろう。
なお、かつてボルシア・ドルトムントを率いたトゥヘル監督との契約を今季限りで終わらせる決断を下した古巣に対しても発言しており、双方とも賢明な決定を行ったと口にした。
「両者にとって賢明な決断だ。これまで両者の間で交わされた会話の中で、最も賢明なものだっただろう。」
「もう言い訳はできない。双方がこの決断に納得し、誰も面目を失うことはない。今回の決定によって、早まった、あるいは早すぎる別れが否定されたわけではない。」
「人はポジティブな効果を望むものだ。それが実現しなければ、いつでもすぐに別れることができる。チームは今、責任を負っている。」
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