フラム監督スコット・パーカーは、リバプールが支払う元フラムFWハーヴェイ・エリオットの補償金額に唖然!

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Scott Parker Is Not Happy With Harvey Elliott Compensation 未分類

2019年7月28日、弱冠16歳でリバプールへと完全移籍したハーヴェイ・エリオット。フラムのアカデミーで育ち、16歳と30日でトップチームデビューを飾った逸材。プレミアリーグの最年少出場記録を更新し、未来のイングランド代表候補の筆頭である。

プロ契約を結ぶ前に、活躍の場をリバプールへと移した元フラムFW。プロ契約がないため、移籍金こそ発生しないものの、規則として補償金を育てたクラブへと支払わなければならない。報道によれば、リバプールは75万ポンド(約1億円)を提示した一方、フラムは800万ポンド(約11億円)を求めたため、交渉がまとまっていなかった。

最終的にはプロサッカー補償委員会(PFCC)へと判断が仰がれた本案件だが、最大430万ポンド(約6億円)を支払うにとで決着。将来的な活躍によって、金額が変動する。また、次回移籍金の20%の受け取り条項も含まれており、当時16歳のサッカー選手には適切な金額設定にも思える。

現在はローン先であるブラックバーン・ローヴァーズで飛躍のシーズンを送っており、補償金問題は選手本人には影響していない模様。ただし、元イングランド代表で、現フラム監督のスコット・パーカーはこの決定に対して、全く満足していない。”狂気の沙汰”という強い言葉を使い、補償金の問題に言及した。

「今回の決定には落胆している。選手はほんとに長い期間、このクラブで成長を遂げてきた。」

「彼(ハーヴェイ・エリオット)にはデビューの機会も与えた。2000万ポンド(約28億円)〜3000万ポンド(約42億円)も費やして、選手を獲得したくはない。だからこそ、我々にとってアカデミーは重要なんだ。」

「アカデミーの選手たちを成長させてあげたい。でも、ビッグクラブが引き抜くために、彼の成長を見守ってきてしまった。」

「成長を手助けし、心底好きな選手をわずか400万ポンド(約5.6億円)で放出しなければいけないなんて、ほんとに狂気の沙汰でしかないよ。」

「エリオットはトップクラスの選手になる可能性を秘めている。彼の才能に比べて、リバプールはほんの少ない金額で奪い去っていった。」

17歳となったハーヴェイ・エリオットの成長ぶりを考えると、リバプールは良い取引を行ったと言えるだろう。反対に、将来”超”有望株の選手を割安にも思える金額で放出…むしろ奪い取られたフラムからすれば、正式に公表こそしないが、憤慨している内情は窺い知れる。

スコット・パーカーもその一人で、今回の決定は好ましくないと考えるのも普通のことかもしれない。それでも、フラムとのプロ契約を結ぶように促せなかったのは、フラム自身の落ち度であり、選手にメリットを提示できなかった。また、ブラックバーン・ローヴァーズでの大爆発も影響を与えている印象を受け、移籍当時の文脈だけではなく、現在の活躍も含まれてるような口ぶりには、少し違和感を憶える。

獲得したクラブと放出したクラブでは決して折り合えない部分だろう。補償金という曖昧な規則にも問題は存在しており、明確なルールや補償金額の設定方法などを話し合って、詳細を詰めていかないといけない気がしないでもない。

あくまでリバプール・サポーターからの視点で言えば、最高のビジネスであり、イングランドを代表するかもしれない選手を格安で獲得できた。その事実に喜び、今後のハーヴェイ・エリオットの成長を見守っていきたい…ただ、それだけだ。

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