ユルゲン・クロップ監督の後を引き継ぎ、アンフィールドで指揮を執ることが濃厚なアルネ・スロット監督。母国オランダでは、SCカンブール=レーワルデンやAZアルクマール、フェイエノールトを歴任し、エールディヴィジ制覇も経験した。
プレミアリーグでの挑戦はこれまでの経験とは比較にならないほど重責が伴い、ましてリバプールを率いるとなればプレッシャーは計り知れない。すでにオランダ人が3名在籍していると言えど、慣れ親しんだチームや地元から選手を連れてきたいのは普通の心情だろう。
現役時代にレアル・マドリードやインテル・ミラノ、アヤックスで活躍した元オランダ代表MFウェズレイ・スナイデルは、母国の選手を数多くチームに抱えるのは、コミュニケーション的に好ましくないと忠告している。
「オランダ人選手を呼び集めるのは慎重になるべきだろう。マドリードでそれを経験したからね。」
「私が到着したとき、そこにいたのはルート・ファン・ニステルローイ、ロイストン・ドレンテ、アリエン・ロッベンだけだった。そして翌年には、クラース=ヤン・フンテラールとラファエル・ファン・デル・ファールトも加わった。」
「もし我々4人がどこかでサッカーをするなら、お互いにスペイン語を話すことはないだろう。」
Veronica Offside
フィルジル・ファンダイクやコーディ・ガクポ、ライアン・フラーフェンベルフといずれも英語が堪能で、そこまで固まっている印象はない。ファンダイクはキャプテンで、多くの選手と会話を交わす立場であり、ガクポもカーティス・ジョーンズらとも仲が良い。
オランダの選手がこれ以上加入したとしても、スペイン語ほどグループになってしまうことはないが、来季の陣容には注目が集まる…