2018年の冬、アンフィールドに降り立ったオランダ代表DFフィルジル・ファンダイクは、それまで弱みでもあった守備陣を再生させ、プレミアリーグでも屈指のディフェンスラインで高いリーダーシップを発揮した。
一時期、大怪我でコンディションを崩していたが、今シーズンは本来のパフォーマンスを取り戻した。32歳になった元サウサンプトンDFはチームでも新キャプテンに任命されたが、ユルゲン・クロップ監督の退任や2025年6月に迫る契約期間もあり、この夏の去就が不透明になっている。
クラブ側や新監督が退団を希望するとは思えないが、ボルシア・ドルトムントなどヨーロッパの複数クラブが動向に注目していると言われる中、バイエルン・ミュンヘンは移籍実現に向けて、リバプールに対して問い合わせを行ったと、海外メディア『Sports Zone』が報じた。
サウジアラビアからの関心も示唆しており、契約更新を狙うリバプールは説得に苦慮するかもしれない。新契約の締結が出来ずとも、今夏の移籍マーケットにおいて放出する可能性は低く、2025年の夏にフリートランスファーを許可する方向になるだろう。
アンフィールドでは通算 “260” を超える試合に出場しており、オランダ代表でもキャプテンを務め、チームに欠かせない存在だ。ピッチ外でのリーダーシップも見逃してはならない能力で、パフォーマンスだけでは判断できない。
今年7月には33歳を迎え、これからフィジカルの急激な落ち込みもあり得る。それでも、リバプールにとって重要な選手に変わりなく、ファンダイクが今シーズン限りでアンフィールドを離れることはなさそうだ…