今シーズン、リバプールで最も活躍した新戦力と言っても過言ではないアルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスター。ブライトンから加入した25歳のミッドフィルダーは、攻守両面で高い貢献を示し、ときには強烈なミドルシュートを叩き込み、シーズンを通じて7ゴール7アシストを記録した。
アンフィールドで存在価値を高めた同選手は、アルネ・スロット新監督が就任する来季のチームでも主力を務めることが約束される。そして、これからも長きに渡ってリバプールの中盤を引っ張る選手になり、クラブのレジェンドになることが期待されているが、その雲行きが怪しくなっている。
海外メディア『DSports』によると、ルカ・モドリッチやトニ・クロースのサッカーキャリアが終焉に近づくレアル・マドリードが、2025年の夏にアルゼンチン代表MF獲得に乗り出す可能性があるようだ。
来年の夏には契約解除条項が発動する見込みで、7000万ユーロが必要となるが、スペインの首都のクラブにとっては決して高い金額ではない。毎年のように大型補強を繰り返しており、2025年の目玉になるかもしれない。
しかし、今季の大活躍ぶりからリバプールが安易に手放すわけもない。ディフェンス陣とフォワード陣とを繋ぐパイプになれ、球際での勝負にも恐れずにチャレンジできる強い精神力も持ち合わせており、スロット政権の主役になれるだけの存在だ。
ただし、南米の選手というところは少し気がかり。元ウルグアイ代表FWルイス・スアレスや元ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョらはクラブこそ違うがスペイン移籍を希望した経緯があり、幼い頃から親しんだリーグやクラブへの憧れは制御しきれない。
とはいえ、好きなクラブやリーグに移籍することと、プロフェッショナルとしてクラブを選ぶことは異なる。はたして、アルゼンチン代表でも中心的な役割を担うミッドフィルダーは、今後どのようなキャリアを歩むのだろうか…?