アヤックス時代の輝きを失い、バイエルン・ミュンヘンでの定位置がベンチになったオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフは、昨夏の移籍マーケットの締切直前に、中盤強化を進めたリバプール移籍を果たした。
イングランドでの1年間を過ごし、レギュラーにこそなれていないが、ヨーロッパリーグでは一定のパフォーマンスを披露。プレミアリーグでも終盤には初ゴールを奪うなど、チームのプレースタイルやトラジッションの早い試合展開にも慣れてきた。
加入2年目となる来シーズンには、さらなる活躍が期待される22歳のミッドフィルダーだが、かねてから関心を持っていたACミランは獲得のチャンスを狙っており、同選手の獲得可能性について、代理人と話し合いを実施したと、イタリア紙『Calciomercato』が報じた。
ただし、財政的な理由を背景に現実味はないようで、イタリアのクラブが本格的に動き出すこともないとも伝えられている。
長い手足を活かした懐の深いドリブルやパス、スルスルと前線に上がるポジショニングなど同世代と比べても、トップクラスの能力を有する。プレッシングの仕方の改善やゴールに絡むプレーが今後は求められる。
リバプールはアヤックスに在籍していた頃から興味を持ち続けており、同郷のアルネ・スロット監督が就任するだけに、来季に向けてポジティブな要素が揃っている。わずか1年で見限るわけもなく、アンフィールドでレジェンドになるために努力を続けていく…