イングランドでは負傷が多く、大半の時間をベンチ外で過ごした元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラに別れを告げたリバプール。昨年の夏に複数のミッドフィルダーを獲得しており、中盤強化の優先度こそ低いが、少し手薄な守備的MFへの関心が報じられて久しい。
センターバックやアタッカーを狙い、移籍市場で動き回るリバプールだけに、新たなミッドフィルダー確保に予算を振り分けるのは難しそうだが、契約満了によるフリートランスファーではあれば状況は異なる。
イタリア紙『SportItalia』によれば、リバプールはユベントスとの契約が今月末で切れるフランス代表MFアドリアン・ラビオの調査を進めており、この夏の獲得も視野に入れているようだ。
これまでもプレミアリーグ移籍の噂が持ち上がっていた29歳ミッドフィルダーに対して、所属クラブは契約延長オファーを提示済み。しかし、選手側からまだ返答が得られておらず、クラブ残留の雲行きが怪しくなっている。
キャリアを通じて、パリ・サンジェルマンやユベントスでプレーしてきたサン=モーリスモーリス出身MFは、2つのクラブで200試合以上に出場。2016年にデビューしたフランス代表でも43試合で出番を得ており、その経験値は文句のつけようがない。
非常に賢い選手で、戦術に合ったプレーに柔軟に対応する器用さを持ち、足元の技術やパスのレベルも高い。セントラルミッドフィルダーが本職だが、中盤の底でもプレーできないことはないはず。
リバプールがどこまで経験を求めるかは未知数。同じようにクラブと代表で数多くの試合でプレーしてきたドイツ代表MFヨシュア・キミッヒへの関心も報じられており、移籍金が安価もしくはフリートランスファーであれば、さらなる中盤補強に動くことも否定できない。
はたして、フランス代表MFはイタリアを去り、イングランドでのチャレンジに歩みを進めるのだろうか…?