陽気なベテランGKアドリアンは、2019年にウェストハム・ユナイテッドと契約満了を迎えると、フリートランスファーでリバプールに加入した。当初は2番手としてカップ戦などで出番を得たが、クィービーン・ケレハーの台頭で徐々に出番を失い、昨シーズンは第3GKを務めた。
昨年の夏にも退団の可能性もあったが、1年間の契約延長に合意。そして、この夏も契約満了で去る見込みだったが、シーズン最終節の退団セレモニーに含まれておらず、来シーズンもアンフィールドに残留するかに思われた。
結果的には古巣のレアル・ベティスに復帰した37歳GKだが、そこまでに至る間に、リバプールからのオファーがあったようだ。また、新たにスポーツディレクターに就任したリチャード・ヒューズとも話し合ったと語り、精神的支柱としてアルネ・スロット監督が残留を希望していたとも明かした。
「リバプールでの5シーズン、ユルゲン・クロップと共に、ドレッシングルームの素晴らしい雰囲気の中で、実質的にすべてを達成した後では、簡単な決断ではなかった。」
「しかし、スポーツ選手としてのキャリアにおいても、人生においても、列車は一度しか通過しない。レアル・ベティスでの将来のための素晴らしいプロジェクトに加わるチャンスであり、故郷に帰る瞬間だった。」
「リチャード(・ヒューズ)のことは尊敬しているし、新しいプロジェクトについていろいろな話をした。」
「彼は、アルネ(・スロット)がドレッシングルームの要として、私に残ってほしいと望んでいると言ってくれた。」
「契約の申し出はありがたかったし、彼らの理解にも感謝している。」
「ユルゲンが言ったように、重要なのは到着したときにどう思われるかではなく、去るときだ。良い形で、敬意を持って去ることは、僕にとってとても重要だった。」
The Athletic