アルネ・スロット監督の指導において、インサイドハーフから守備的ミッドフィルダーにポジションを移したオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフ。プレミアリーグ開幕戦から印象的なプレーぶりを披露すると、毎試合ごとに成長を見せ、マンチェスター・ユナイテッド相手には圧倒的なパフォーマンスで勝利に貢献した。
昨シーズンの出来からは考えられないほどの急成長を遂げる22歳のミッドフィルダーは、オランダ代表でもスタメン起用され、ネーションズリーグでは好調を維持した。まだまだシーズン序盤だけに、評価をするには早すぎるが、期待感のあるプレー内容にサポーターも浮き足立っている。
リバプールのOBで、アンフィールドで400試合以上に出場経験を持つ元イングランド代表MFジョン・バーンズは、ACミランやユベントスで名を馳せた元イタリア代表MFアンドレア・ピルロを用いて、オランダ人MFのパフォーマンスを解説している。
「ライアン・フラーフェンベルフを6番で起用するのは、(アンドレア・)ピルロを6番で起用するようなものだ。タイプは違うが、より攻撃的で、ハードワークで手強く、守備的な中盤の選手というより、ボールを持っている方が快適なミッドフィルダーだ。」
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ボールを奪い去る能力だけでいえば、日本代表MF遠藤航に軍配があがるものの、スロット監督が嗜好するポゼッションに重きを置いたサッカーを展開するには、相手のプレッシングにも自分で持ち出せ、相手を交わせる運動能力のある選手が好ましい。
もともとはスペイン代表MFマルティン・スビメンディを理想的な人材と定義していたことから、少し好みからは外れるのかもしれないが、10代の頃から非凡な才能を見せ付けていた若きミッドフィルダーは日々進化し、その理想系に近づこうとしている。
はたして、フラーフェンベルフはこのまま “6番” として成長を続け、プレミアリーグでも屈指の守備的MFの仲間入りを果たせるのだろうか…?