アタッカーやセンターバック、守備的MFと複数ポジションで強化を狙ったリバプールだが、この夏の移籍市場において、最も真っ先に補強したのは、ジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリ。今季はバレンシアに残ってプレーし、来年から正式に加入となる。
ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの長期的な後継者として期待がかかる23歳GK以外にも、リバプールはアプローチしていた。フランス紙『L’Equipe』によると、リヨン所属の34歳GKアントニー・ロペス獲得に向けて、フランスのクラブに接触していたようだ。
昨シーズンまで守護神を務めたものの、今季からは昨季途中に加入した26歳のブラジル人GKルーカス・ペリが1番手に昇格。現時点でリーグ・アンで出番を得られておらず、ベンチ外で過ごす試合も多くなり始めている。
リバプールから関心が届いた元ポルトガル代表のベテランGKは、No.1の座に返り咲くためにパルク・オリンピック・リヨンに留まることを決断。ただし、序列が下がっている同選手は、移籍期限ギリギリでアプローチがあったら、別のストーリーが始まっていたかもしれないと認めている。
アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーが来夏には退団濃厚で、チェコ代表の23歳GKヴィテツラフ・ヤロシュもレギュラー争いに加われないことが予想されるチームに嬉々として残るとも思えず、2025年の夏に大幅な入れ替えが実施される可能性もある。
1番手と2番手はすでに決定しており、3番手GKに座る選手が必要となるリバプールだが、ほぼ試合に出ることなく、練習だけをこなすポジションだけに実力者よりも多くの経験あるベテラン選手に視線が向くのは必然で、昨シーズンまで在籍していたスペイン人GKアドリアンのような存在がいればチームとしても助かる。
はたして、リバプールはアリソンとママルダシュヴィリの世界でもトップランクのGKに加えて、フランスからベテランGKを確保するために、ふたたび動き出す未来はあるのだろうか…?