ブラジル代表GKアリソン・ベッカーは監督が交代しても、リバプールの絶対的な守護神の座を譲っていない。シュートストップなどキーパーとしての基本性能に加えて、現代的なキーパーに求められる足元のうまさや飛び出し、パス出しなどフィールドプレーヤーにも近しい技術も兼ね備える。
31歳GKはアンフィールドで通算260試合以上に出場しており、ブラジル代表でも70試合でピッチに立ってきた。2027年6月まで契約を結ぶ同選手には、サウジアラビアが強い関心を示しており、同じくブラジル代表のマンチェスター・シティGKエデルソンとともに、中東クラブの注目の的になっている。
しかし、ヨーロッパの強豪クラブも熱視線を送っている。英『The Sun』によると、バイエルン・ミュンヘンがリバプールGKの獲得を熱望しており、38歳の元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアーに代わる長期的な後継者を任せたいようだ。
昨シーズンにバーンリーを率い、今季からバイエルンの指揮官に任命されたヴァンサン・コンパニ監督は同選手の大ファンで、クラブ上層部に獲得を要請するかもしれない。
リバプールはサウジからの関心にも耳を傾けておらず、売却の予定は全くない。来シーズンからはジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリが正式加入するものの、現時点で選手側も退団を希望する様子は見られない。
アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーがチームを去る可能性が高いが、23歳のゴールキーパーをプレミアリーグやアルネ・スロット監督のプレースタイルに慣れさせるためにも、次のシーズンを活用する見通し。
現行契約を更新するかどうかはわからないものの、今の契約が満了するまではアンフィールドで活躍してくれるはずで、来年の夏にイングランドを離れる可能性はほぼないだろう…