アルネ・スロット監督に代わり、リバプールは戦い方も少し変わった。前線から激しいプレッシングに行きつつも、ユルゲン・クロップ政権よりはバランスを重視したプレースタイルに変更すると、プレミアリーグで7試合を終えた時点で2失点のみと驚異的な数字を残している。
しかし、現役時代にリバプールで400試合以上に出場した元スコットランド代表DFスティーブ・ニコルは、現状のディフェンスラインには満足していない。スタッツほどの堅守ではなく、タイトルを獲得するにはもっと改善しなければいけないと語った。
「スロットのもとでは、ボールを保持しているときにより多くの選手が背後にいる。」
「ボールをひっくり返されたとき、より多くのディフェンダーが守備につく。それが相手のチャンスを阻止している。」
「コナテとファンダイクは最高のコンビで、これまで2ゴールしか許していないが、何度かチャンスを与えている。ケレハーとアリソンは何度か好セーブを見せたが、スタッツが示唆するほど堅守だとは思わない。」
「彼らはチャンスを与えてしまったが、もっと良くなるはずだ。また、もっとゴールを決められるはずだ。優勝するためには、毎回うまくいかなければならない。」
「マンチェスター・シティやアーセナルを追い越すには、彼らよりもう一歩上でなければならない。」
ESPN UK’s YouTube channel
現時点ではプレミアリーグで首位に立っており、好調なスタートを切っているリバプール。ただし、シーズンは長くタフだ。いまのような調子を継続できるとも限らない。困難な時期を乗り切れるかが鍵になるが、イングランド初挑戦のその年から多くを要求するのは酷。
とはいえ、開幕からのスタートダッシュは期待感を煽るだけに十分なパフォーマンスを披露している。はたして、オランダ人指揮官は就任初年度からタイトルを勝ち取れるだろうか…？