アイルランド代表GKクィービーン・ケレハーの去就が慌ただしくなっている昨今の移籍市場において、リバプールはブラジル代表GKアリソン・ベッカーの長期的な後継者として、バレンシアからジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリを獲得した。
今シーズンはスペインにレンタルバックで活躍中の24歳GKは、来シーズンから正式にアルネ・スロット監督のチームに加入する。それに伴い、現在2番手GKの25歳GKは退団が見込まれており、2025/26シーズンはアリソンとママルダシュヴィリの2枚体制が敷かれる予定だ。
ただし、ブラジル人GKにはサウジアラビアが関心を示しており、この夏にも獲得に向けた動きを見せていた。元イングランド代表GKポール・ロビンソンは中東クラブからの興味に関わらず、ジョージア代表GKをプレミアリーグに馴染ませるためにも、アリソンは来季もアンフィールドに留まると主張した。
「ママルダシュヴィリはそのグローブを手にする能力を十二分に備えている。」
「彼が馴染むには1シーズンかかるかもしれない。だから、私はアリソンが来夏に去るとは思わない。」
「リバプールは、彼を指導者としてではなく、ママルダシュヴィリに馴染む時間を与えるために残留させるのは、とても抜け目がない。」
「カップ戦に出場させ、ヨーロッパの試合にも出場させ、リバプールのナンバーワンGKという役割に慣れさせる。アリソンにはもう1年残ってほしいし、それはとても重要なことだ。」
Football Insider
昨年に続き、怪我で離脱する期間が増加傾向にあるブラジル代表GK。年齢も32歳になり、ベテランの域に足を踏み入れているものの、ゴールキーパーというポジションの特徴からもまだまだしばらくはトップレベルで活躍できるはずだ。
ケレハーではなくママルダシュヴィリという選択を下したリバプールだが、バレンシアやジョージア代表では守る時間が長く、試合をコントロールし、高い最終ラインを敷くプレースタイルに馴染まなければならず、イングランドの生活やサッカーにも適応しなければならない。
そのため、来季の中心はアリソンになるはずだが、シーズン途中からはレギュラー争いを繰り広げてくれることを願っているのは明らか。
3番手GKヴィテツラフ・ヤロシュも今季限りで契約満了になり、ゴールキーパー陣が大幅に入れ替わる可能性もあるリバプールだが、どのような陣容で新シーズンに臨むのだろうか…?