プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエAの強豪クラブが結託し、スーパーリーグ発足を正式発表してから、数々の選手や監督、関係者、ファンが猛反対を掲げ、各地で反発していた。UEFAやFIFAも強硬な姿勢を崩さず、未来が不透明だった数日間。プレミアリーグTOP6がスーパーリーグへの参戦からの撤退を表明したことで、来シーズンも通常通りリーグが開催される運びとなった。
しかし、今回の一件でオーナー陣と監督や選手、ファンとの関係性が悪化したことは明白であり、トッテナム・ホットスパーのジョゼ・モウリーニョ監督は成績不振に加えて、スーパーリーグへの猛反発によってクラブから解任されている。ジョゼップ・グアルディオラ監督やユルゲン・クロップ監督も経営陣へ不信感を示し、選手たちも団結し、抗議の声を挙げていた。
少なくともリバプールは、今回の一件に憤慨したスポンサーのひとつである『TRIBUS』(https://tribus-watches.com/)がスポンサー契約を終了させたことで影響を受けている。ナイキやスタンダードチャータード銀行ほどのインパクトはないものの、高級時計メーカーに続くスポンサーが現れる可能性もあり、さらなる財政悪化につながるかもしれない。
リバプールに限らず、他のクラブと契約しているスポンサーが契約終了を申し込んでも、何ら不思議ではない。迅速な行動を取った『TRIBUS』は運営するSNSで、遺憾の意を表明するとともに、サッカーはファンあってのものだと強調している。
TRIBUS Super League Statement pic.twitter.com/zwaWDyBDMD
— TRIBUS (@TribusWatches) April 20, 2021
「リバプールFCのグローバル・タイム・パートナーとして、そしてリバプールで育った純然たるファンの一員として、Tribusは新たな大会スーパーリーグへの参戦を決めたクラブオーナー陣の決定には全く賛同できない。」
「私たちの価値は、実行するすべてで最前線にいることであり、ここにパートナーシップからの撤退をすることを表明します。」
「サッカーはファンあってのもので、我らすべての団結で成り立っている。一部だけに利益がある構造は、決して許されるものではない。」
今のところは、他に動きはない。今回の決定に納得がいかず、パートナーシップ解除はもちろんのこと、選手や監督の誰かが退団を申し入れる可能性すら否定できない。このまま収束を迎えるのか、さらなる動乱が起こり得るのか…