ルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェス、コーディ・ガクポ、ディオゴ・ジョッタらプレミアリーグでも優れたフォワード陣を擁するリバプール。エジプト代表FWモハメド・サラーとの今季終了までとなった契約を更新できれおらず、来年の夏にも新たなアタッカー確保に動くかもしれない。
スペイン紙『Fichajes』によると、レアル・バジャドリードでプレーするスペインU-21代表FWラウール・モロを継続的にスカウティングしており、来夏の移籍マーケットにおいて、獲得に乗り出す可能性が示唆されている。
2002年生まれの若きアタッカーは、エスパニョールやバルセロナの下部組織に在籍した過去を持つ。スペインではトップチーム昇格が叶わなかったが、2019年に加入したラツィオでトップチームでプレー。同クラブでは通算20試合に出場を果たした。
その後はレンタル生活が続き、テルナーナやレアル・オビエドに在籍。昨シーズンはレアル・バジャドリードで1年間過ごし、31試合で2ゴール5アシストを挙げた。高いポテンシャルを見せつけ、今年の夏に完全移籍で加入した。
小柄ながらも小刻みなステップで対峙するディフェンダーを翻弄し、主に左ウイングから局面を打開する。今シーズンは10試合が終了した時点で、2ゴール1アシストを記録。若手選手としてスカウトから注目を集める存在になった。
ただし、リバプールが求める要件に当てはまっているとは言えない。トップレベルでの経験値が乏しく、得点の取れるアタッカーというよりも、サイドから切り崩すタイプのプレーヤーで、エジプシャン・キングの後任はおろか、ディアスやガクポとのレギュラー争いに加わるのも困難。
フィジカルに優れるディフェンダーが揃うプレミアリーグだけに、ぶつかり合いでも不安を残す。現時点でスカウティングを進めていたとしても、リバプールが本腰を入れるとは思えないが、はたして…?