クイーンズ・パークやダンディー・ユナイテッド、ハル・シティを経て、2017年の夏にリバプール加入したスコットランド代表DFアンディ・ロバートソン。何度もアップダウンを繰り返し、左サイドから正確なクロスやパスを送りつつも、時にはペナルティエリア内まで入り込む超攻撃的サイドバックとして名を馳せた。
30歳になったいまも、世界でも屈指のサイドバックとして君臨するスコットランド代表のキャプテンだが、リバプール以外でのサッカー人生もあったようだ。昨シーズンまでウェストハム・ユナイテッドを率いたデイヴィッド・モイーズ監督は、サンダーランドを率いていた頃に同選手の獲得を狙っていたと告白した。
「思い起こせば、アンディ・ロバートソンはスコットランドのクイーンズ・パークを去って、ハル・シティに移籍した。」
「実は、彼をサンダーランドに連れてくる契約を結んだつもりだったんだ。」
「当時、私はサンダーランドの監督で、彼の代理人に会って、ハルからサンダーランドに来てもらうための交渉をしようとしたんだが、当時はハルもサンダーランドもリーグで最下位に近く、競争率も高かったので、彼を獲得することはできなかった。でも、サッカー界には不運な話なんていくらでもあるんだ。」
The Overlap podcast
2016/17シーズンにサンダーランドの監督に就いていたイングランド人指揮官だが、プレミアリーグでまさかの20位になってしまい、チャンピオンシップに降格させてしまった張本人になった。
ハル・シティも同じタイミングで下部リーグに降格。リバプールからのオファーもある中で、チャンピオンシップで戦うクラブを選ぶわけもなく、ロバートソンはアンフィールドを新天地として選んだ格好だ。
イングランド北部に移っていたら、いまのように数々のタイトルを勝ち取ることはなかったわけだが、他にも様々な分岐点があったことだろう…