モハメド・サラーを筆頭に、ルイス・ディアスやコーディ・ガクポら世界でも屈指のアタッカーが集うリバプール。この夏にはユベントスで構想外になっていたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザを獲得し、長いシーズンを戦う抜くために盤石の体制を整えた。
ところが、いまのところ元フィオレンティーナFWは実力を発揮できれおらず、ベンチ外で過ごす時間も多い。可能性はほぼゼロだが、半年間でイタリア復帰も取り沙汰されている中、その後釜にはふたたびセリエAから補強するかもしれない。
イタリア紙『Calciomercato』によると、リバプールはACミランでプレーするアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチを高く評価しており、この冬や来夏の移籍に向けた話し合いが活性化しているようだ。なお、マンチェスター・ユナイテッドとウェストハム・ユナイテッドも関心を示している。
ユルゲン・クロップ前監督もその能力を評価していたとされる26歳のウィンガーは、ボルシア・ドルトムントを経て、チェルシーに移籍。徐々にチーム内での存在感が薄れ、2023年の夏にACミラン入りを果たした。
イタリアではここまで65試合で22ゴール16アシストを記録し、チェルシーの4年間で残した数字にすでに迫りつつある。リーグ全体のレベルの違いこそあれど、キャリアを取り戻している。アメリカ代表でも75試合に出場し、31ゴールを奪っており、エースとして君臨し続けている。
ただし、リバプールが6ヶ月でキエーザを諦めるわけもなく、サウジアラビア行きも噂されるモハメド・サラーの後釜には荷が重すぎる。エジプト代表のようにイタリアを経由して、 イングランドにおいて別人に生まれ変わる可能性もあるが、確率は決して高くない。
いずれにしても、リバプールが近く26歳の元プレミアリーグ戦士がアンフィールドに移籍するとは到底思えないが、監督が変わったマンチェスター・ユナイテッドや安定性に苦しむウェストハム・ユナイテッドが、同リーグで経験豊富なプレーヤーに白羽の矢を立ててもおかしくない…