エスパニョールやバルセロナの下部組織で力を磨き、2021年にはラツィオでトップチームデビュー。その後、イタリアのテルナーナ、スペインのレアル・オビエドやレアル・バジャドリードと2カ国を行ったり来たりしていた21歳FWラウル・モロ。
この夏にはレアル・バジャドリードに完全移籍を果たし、これまでのレンタル生活を払拭するような輝きをラ・リーガの大舞台で見せ続けている。チームの成績こそ上がらないものの、個人では13試合を終えた時点で、3ゴールを挙げている。
左ウイングを主戦場に、右ウイングでもプレーするスペインU-21代表のアタッカーに対して、プレミアリーグの3クラブによる争奪戦が展開されるかもしれない。海外メディア『TeamTalk』によると、リバプールやマンチェスター・シティ、トッテナム・ホットスパーが同選手の活躍に目を光らせているようだ。
最強フロントスリーの一角を担い、いまだに攻撃陣を牽引し続けるエジプト代表FWモハメド・サラーの後継者を探すリバプール。来年には33歳となるベテランウィンガーはまだトップレベルのプレーを披露しているが、長期的視点での補強プランは欠かせない。
1000万といういまでも安価な移籍金で獲得できる可能性があるとも報じられており、プレミアリーグ勢にとっては支払いには苦労しない。レギュラーとしてだけではなく、ポテンシャル枠での獲得もあり得ない話ではない。
とはいえ、まだトップレベルでの印象的なプレーは初年度で、これを継続できるかはわからない。エジプシャン・キングの後継者は荷が重すぎるうえ、控えにイタリア代表FWフェデリコ・キエーザもいるため、マージーサイドのクラブが獲得に乗り出すとも思えない。
はたして、スペインの将来有望なウィンガーは来夏、イングランドにステップアップを遂げることになるのだろうか…?