チャンピオンシップにレンタル移籍しているハーヴェイ・エリオットは、40試合6ゴール11アシストと年齢に似合わない数字を残しており、若干18歳にしてチームの中心メンバーとして躍動している。順位は15位に沈んでおり、上位争いに絡めてはいないが、選手個人としての評価は上昇している。
リバプールでも評価は高く、来シーズンはアンフィールドへ戻る予定で、エジプト代表FWモハメド・サラーやポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタらとの熾烈なポジション争いが待ち受けている。未来のエース候補でもあるイングランドU-17代表FWハーヴェイ・エリオットはファーストチームで出場できる確証がないとし、来季以降への意気込みをLFC公式サイトで語っている。
「明らかに、それ(ファースチームでのポジション)は確約されていない。」
「ポジション確保に向けて努力を続けないといけない。信頼を得て、僕だからこそできることを見せ続ける必要があり、成し遂げるための能力は持っているからね。」
「プレッシャーがあることでもっと成長できると感じているし、より前進させてくれる。それによって、プレッシャーに対応できることを証明したい。」
「『頼りになる』という言葉が頭にあって、周りの人々に対して『頼れる存在』になれることを示していきたい。」
「キャリアを通じて高みを目指したいし、試合を決められる『頼れる選手』になれるといいね。」
30年ぶりにイングランド王者になった昨シーズンの後半戦において、ほとんどの試合でベンチ入りし、試合出場を果たしてきた。カーティス・ジョーンズらとともに、ユルゲン・クロップ監督らコーチ陣からの大きな期待は明白であり、フロントスリーにも挑めるポテンシャルを有しているのは誰もが理解しているはずだ。
来シーズンでいきなりポジションを奪うことは不可能。しかし、今季のシェルダン・シャキリのように、数試合に1試合ペースで出場機会を得ることは可能のように思える。新たなストライカー獲得が加入する確率も高いため、前線での競争が激化するかもしれない。その場合は、リーグ戦を中心に価値を証明し続け、シーズン後半あたりで徐々に出番を増やすのが現実的か。
一方で、チャンスが増えるシナリオもある。得点感覚が芳しくないサディオ・マネやロベルト・フィルミーノが今季のパフォーマンスを続けた場合やフロントスリーの誰かが負傷した場合には、イングランドU-17代表FWにはステップアップが求められる。前線の3選手については、ここ数シーズンフル稼働を続けており、年齢もアラサーに差し掛かっているため、負傷の懸念が増している。
いずれにせよ、まずはプレシーズンで圧倒的な価値を示すことが先決。充実したシーズンと成績を引っ提げて、自信を付けて舞い戻ってくるFWハーヴェイ・エリオットだけに、かつてのマイケル・オーウェンが10代で世間を驚かせたような大爆発をして欲しい…と夢に見ている…