今シーズンゴール前での不調から脱せられないセネガル代表FWサディオ・マネとブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ。フロントスリーが一角、エジプト代表FWモハメド・サラーがトッテナムFWハリー・ケインと得点王争いを演じており、新加入のポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが大活躍しているが、他のバックアップ陣が冴えない。
また、スリートップ全員が30歳の大台を目前もしくは超えており、世代交代の必要性も叫ばれている。24歳のジョッタが第一候補であり、ローン先で得点とアシスト両面で数字を残しているハーヴェイ・エリオットが続く。さらに強固なフォワード陣を形成するために、リバプールは新たなストライカーの獲得を目指している。
『Daily Mail』が報じた内容によれば、PSVアイントホーフェンで多くの得点を叩き出しているFWドニエル・マレン獲得レースに参戦しており、ポールポジションに立っている。同選手は今季29試合17ゴール7アシストと素晴らしい成績を生み出しており、プレミアリーグ・チャンピオンの視線を釘付けにしているようだ。
2500万ポンド(約35億円)の移籍金は他の候補に比べると、比較的安価での補強が実現できる。センターフォワードならびに両サイドのウイングでプレー可能なユーティリティ性は魅力的。リーグレベルが落ちるため、プレミアリーグでどこまで通用するかは未知数だが、貴重な戦力にはなってくれるはず。
オランダ版ウィンガーらしく、巧みなドリブルに加えて、驚異的なペースでゴールへと迫り続ける。得点のテクニックもあり、前線でボールを収めて周りを活かすプレーにも対応できる。典型的なウィンガーではなく、勝手なイメージだが、メンフィス・デパイ(リヨン)とステーフェン・ベルフワイン(トッテナム)を足して2で割ったようなプレーヤーと言えるかもしれない。
チャンピオンズリーグ出場を強く望むオランダ代表FWを獲得するには、まず来季の出場権を確保しなければいけない。順位的に厳しい戦いが続くと予想されるが、最後の最後まで戦い抜いて欲しい。バルセロナやユベントス、ACミランからの関心も寄せられており、出場できないとなると諦める必要性が出てくるだけでなく、他のクラブへと完全移籍してしまう確率は高まる。
今回の報道はあくまで代理人が価値を高めるために出した情報にも思えるが、前線のすべてのポジションをこなせる器用なプレーヤーは数少なく、とても面白い選択肢になりそうだ…