長期政権を築いたユルゲン・クロップ監督のもとで、トップチームデビューを飾り、スター選手たちとともにプレミアリーグやチャンピオンズリーグなど様々な栄冠を掲げた26歳DFトレント・アレクサンダー=アーノルド。
昨シーズンからは副キャプテンに就任し、若手選手からリーダーシップを発揮すべき立場にステップアップ。フィルジル・ファンダイクが退団した場合にはキャプテンになることが間違いないものの、レアル・マドリード移籍に誘惑されている。
リバプールと契約更新するかどうかの瀬戸際に立っているイングランド代表DFだが、恩師のドイツ人指揮官から新たな指揮官に就任したアルネ・スロット監督について、当初はあまり知らなかったと語りつつも、細かなところまでレベルの高いサッカーであることを認め、ポジショニングにおいて上達できていると語った。
「知らない人物だし、その人の仕事もあまり見たことがないとなると、正直言って不公平だし、それに基づいて意見を言うのは難しいから、期待してはいけないんだ。ただ、彼の細部のレベルの高さ…そういうところが本当に楽しいから、つい微笑んでしまうんだ。」
「それは、とてもとても綿密なレベルのサッカーなんだ。初めて彼に会ったときから、彼の下でプレーすること、そしてこの一員であることを楽しめそうだと、確信できた。短期間で上達し、多くのことを学び、どんどん成長していこうという気持ちになった。彼はサッカーに夢中で、ディテールのレベルが信じられないほど高かったからね。」
「彼は、サッカーにおいてポジショニングがいかに重要か、自分がどこにいるかについて多くのことを説明してくれた。ボールが完全に逆サイドにあるときでも、自分がどこにいるべきか。そしてそれは、試合を通して、また対戦相手がどのようにセットアップしてくるかによって、毎試合変わってくる。」
「試合相手によって大きく変わるし、それは僕が好きなことなんだ–試合中にいろんなことに挑戦し、考えなければならないし、挑まれていると感じることができる。だから、自分のスタイルに合っていると思う。」
Sky Sports
右サイドバックとして攻撃特化な印象も強かった同選手だが、今シーズンからはディフェンス陣の安定感も増した。それでいて、攻撃においても質の高いパスを送り続け、フリーキックにおいてもクオリティの高さを示している。
オランダ人指揮官のもとで着実に成長しているクラブと選手個人だが、レアル・マドリードからの誘惑を断り、アンフィールドでの未来に忠誠を誓ってくること信じている…