昨夏の移籍市場において、リバプールはスペイン代表MFマルティン・スビメンディ獲得に全力を傾けた。クラブ間合意に至ったものの、25歳ミッドフィルダーは愛着あるレアル・ソシエダ残留を決め、移籍が実現することはなかった。
中盤強化が求められる中、他のターゲットにリソースを割く代わりに、ゴールキーパー陣の刷新に向けた投資とモハメド・サラーの控えを確保。その後も様々な守備的ミッドフィルダーへの関心が噂されるも、現時点で目立った動きは見られていない。
英『The Sunday Times』によれば、リバプールは当時パリ・サンジェルマンでプレー時間に苦しんでいたウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ側からオファーがあったものの、”潰し役” ではなく “組み立てに参加できる” タイプの選手を求めたアルネ・スロット監督は、そのチャンスに首を縦に振ることはなかったようだ。
フランスを後にした23歳のミッドフィルダーは、プレミアリーグのライバルであるマンチェスター・ユナイテッドに新天地を求めた。ボール奪取に優れた中盤のファイターだが、チーム内でレギュラーを確保しているとは言い難い状況が続いている。
スポルティングCPでともに戦った経験のあるルベン・アモリム監督の誕生で、ユナイテッドでの立場も変化する可能性もあるが、チーム状況が良くないこともあって、現時点では初めてのイングランド挑戦は成功しているとは言えない。
もしもユルゲン・クロップ監督がアンフィールドで指揮を執っていれば、日本代表MF遠藤航とレギュラー争いを目的に、ウルグアイ人のミッドフィルダー獲得に前向きだったかもしれないが、オランダ人指揮官は同胞のライアン・フラーフェンベルフを中盤の底にコンバートすることで解決を図った。
依然として同ポジションの強化を狙っているとも報じられているが、はたしてリバプールはこの冬、もしくは今夏の移籍マーケットで理想的なミッドフィルダーをチームに加えられるだろうか…?